2010年 03月 30日 ( 4 )

 

コンシェルジュ医療

日本の地域貢献加算は、開業医奴隷制度で、まさに、24時間コンシェルジュ制度
参照:地域医療貢献加算:あなたのために30円で24時間働かすことのできるコンシェルジュ制度ができました  2010-02-17


米国では違う意味で、この言葉を使っているようだ。・・・ 皆保険制度に一歩踏み込んだ米国社会の議論。

”Concierge medicine”とは、1回ずつの診療毎に費用を払うのではなく、年間契約でプライマリ・ケアを担うというもので、贅沢すぎる、“luxury”な 臨床らしい。

どの程度の医者たちがこのコンシェルジュになりたがるか、また、検査や処方パターンを変えるか、臨床的アウトカムが従来のものよりすぐれるかは不明であった。
コンシェルジュ医師たちは2層構造を形成し、多くの患者たちが医療に授かれない可能性があるだろうと述べるものもいるが、医療ミュニティー側は沈黙を保っている。

コンシェルジュ医療の存在は、患者にとって最善を医師が行うようにというニーズを反映している。けれど、医療側が対応してくれるか、歴史的チャレンジである。


http://conciergemedicinetoday.com/branding.html



Perspectives
Concierge Medicine: A “Regular” Physician's Perspective
Ann Int. Med. vol. 152 no. 6 391-392 Mar. 16, 2010


Ann Int Med. で、音声解説
http://feedproxy.google.com/~r/AnnalsPodcast/~3/Xz9NQcglJA4/annals_20100316.mp3
Posted: Tue, 16 Mar 2010 14:59:21 EST




地域貢献加算のQ&A補足でもやはり、原則24時間365日拘束というのは変化なし。
”準夜帯(午後6時から午前0時まで、午前6時から午前8時まで)において、速やかに患者にコールバックすること”が明示されたが、その他もやはり対応を義務づけたものだった。
コアとなる時間は夜間の数時間(いわゆる準夜帯)になると思われるが、他の職員の協力も得ながら、原則、標榜時間外でも連絡が取れる体制を確保すること。

文面解釈でもめることは”診療報酬改訂”のたびで、わざとわかりにくくしてあるが、決して、深夜帯免除とは書いていない。かかりつけ患者だけに対応を絞るとも書いてない・・・すなわち、見ず知らずの患者と自称する電話には夜間といえど対応をしなければならない休みなしの奴隷制度なのである。
これを憲法違反で法廷闘争にできないものなのだろうか?保険医協会あたりががんばってくれればと・・・

by internalmedicine | 2010-03-30 18:06 | 医療一般  

”米国民では、2型糖尿病検診は30歳と45歳スタートし、3-5年毎が、もっともコスト効果的


Age at initiation and frequency of screening to detect type 2 diabetes: a cost-effectiveness analysis
The Lancet, Early Online Publication, 30 March 2010
doi:10.1016/S0140-6736(09)62162-0Cite or Link Using DOI


日本でまともになされることがないQALY研究

simulated screening strategies

*No screening (control)
*Screen the entire population for type 2 diabetes starting at age 30 years. For those not diagnosed, repeat screening every 3 years up to age 75 years (30 years, every 3 years)
*Start screening at age 45 years and repeat every year up to age 75 years (45 years, every year)
*Start screening at age 45 years and repeat every 3 years up to age 75 years (45 years, every 3 years)
*Start screening at age 45 years and repeat every 5 years up to age 75 years (45 years, every 5 years)
*Start screening at age 60 years and repeat every 3 years up to age 75 years (60 years, every 3 years)
*Screen only when the person's blood pressure is greater than 140/90 mm Hg. Repeat screening every year at the corresponding visit for blood pressure monitoring, up to age 75 years (hypertension diagnosis, every year)
*Screen only when the person's blood pressure is greater than 135/80 mm Hg. Repeat screening every 5 years at the corresponding visit for blood pressure monitoring, up to age 75 years (hypertension diagnosis, every 5 years)
*Start screening at age 30 years and repeat every 6 months until age 75 years (maximum screening)



”米国民では、2型糖尿病検診は30歳と45歳スタートし、3-5年毎が、もっともコスト効果的_a0007242_1111190.gif


各検診群での50歳をCOSまでの2型糖尿病診断推定比率



”米国民では、2型糖尿病検診は30歳と45歳スタートし、3-5年毎が、もっともコスト効果的_a0007242_11020100.gif


50歳までの検診QALYあたりの推定費用




QALY無視の日本の検診研究は、ことごとくクズ 

・・・確信が深まってる

by internalmedicine | 2010-03-30 11:09 | 糖尿病・肥満  

こうもり同士の衝突防止機能

PNASの速報となっているようだが、まだ、onlineでは確認できなかった。医学系のオンラインサービスで扱われていたので紹介

同志社大学・生物ソナーグループ Bio-sonar Group
コウモリはこのエコーロケーションを実現させるために,様々な驚くべき機能を有している.いずれのコウモリも極めて大きく発達した耳介(pinna)を持ち,巧みに動かして音の取捨選択をしていると考えられている.鼻からパルスを発する種類のコウモリは,鼻葉(nose-leaf)と呼ばれる器官を持ち,これによってパルスを収束させて放射することができる.またコウモリが発するパルスは単調ではない.コウモリはターゲットとの総合的な状況に応じて最適な情報を得るために能動的に音響的特徴を変化させることができる(※2).また脳内にはこれらのエコーロケーション機構を実現するための聴覚情報処理に特化した部位が確認されている.

Shizuko Hiryu, Mary E. Bates, James A. Simmons, and Hiroshi Riquimaroux. FM echolocating bats shift frequencies to avoid broadcast-echo ambiguity in clutter. Proceedings of the National Academy of Sciences, March 29, 2010 DOI: 10.1073/pnas.1000429107


ScienceDaily:How Bats Avoid Collisions: Making Mental Templates of Sound and Echo
http://www.sciencedaily.com/releases/2010/03/100329152519.htm

EurekAlert!
Brown University-led team discovers how bats avoid collisions
http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-03/bu-but032510.php

by internalmedicine | 2010-03-30 10:23 | その他  

非心原性卒中二次予防ガイドライン抗血小板療法ガイドラインレビュー

卒中の二次予防の現行ガイドラインのレビュー
Current Guidelines on Antiplatelet Agents for Secondary Prevention of Noncardiogenic Stroke:
An Evidence-Based Review
B. Brent Simmons, MD; Albert Yeo, MD; and Kent Fung, MD
Postgraduate Medicine: Volume 122: No.2
doi: 10.3810/pgm.2010.03.2121



抗血小板治療は、虚血性卒中二次予防のmainstayである。
Prevention Regimen for Effectively Avoiding Second Strokes (PRoFESS)、Clopidogrel for High Atherothrombotic Risk and Ischemic Stabilization, Management、Avoidance (CHARISMA) trial、European/Australasian Stroke Prevention in Reversible Ischaemia Trial (ESPRIT)により、様々な抗血小板剤のベストな使用法についての新しい知見が加わった。

アスピリンは、再発性卒中のリスクを減少し、アスピリン+ジピリダモールはアスピリン単独より優れていることが再三示されている。
さらに、アスピリン/ジピリダモールに対してclopidogrelの非劣性が示され、第一選択と考えられている。

これらの薬剤使用方法についてASA/ASAは明確な推奨を行っている。




clopidogrelって、CYP多形型に影響される(2009-01-22)し、かならずしも、明確な臨床研究結果だけではない(http://intmed.exblog.jp/3513627/)。一方、日本では、シロスタゾールの情報が多く、特に、CSPS(cylostazol Stroke Prevention Study)やメタアナリシス(Journal of Stroke Volume 18, Issue 6, Pages 482-490 (November 2009))、ESC 2009: No Significant Reduction in Progression of Symptomatic Intracranial Stenosis With Cilostazol vs Clopidogrel(http://www.medscape.com/viewarticle/704459)・Trial of Cilostazol in Symptomatic Intracranial Arterial Stenosis II (TOSS-2) などがあるが、まだまだ、外国のガイドラインレベルでは、評価されてないのだろうか?

by internalmedicine | 2010-03-30 08:53 | 中枢神経