2010年 03月 31日 ( 2 )

 

医師国家試験不適切問題・・・を解いてみる

国家試験不適切問題?


A45
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b2g.pdf

Krabbe病などのライソゾーム病を考えるが・・・答えは、筋電図とみたが・・・どうだろうか?


A56
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b6p.pdf
禁忌肢だけはわかる

”視力も矯正で改善しがたく、調節力、シルマー試験正常で、眼圧正常高値”適正な選択肢がないような気がするのだが・・・無理して選択すればミドリンとなるのだろうが・・・閉塞隅角緑内障を完全に除外できてない。


C1
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b71.pdf
自殺者数は、H20 32249名、H19 33093名
男性が2 2 , 8 3 1人で全体の7 0 . 8%
縊頸、飛降、溺水、薬毒物・・・の順で、”縊頸”が圧倒的
九州地域は多い地区(宮崎・鹿児島が特に)があるが、東北と比べるとさほど差がないため迷うところ
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/link/keisatsutyo.html
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/tokusyu/suicide04/




D 38
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b61.pdf
えん下障害のための羊水過多・・・・先天性筋強直性ジストロフィー、Downでもありえると思う。
一応、問題として適切とされてはいるのだが・・・

http://www.nlm.nih.gov/medlineplus/ency/article/003267.htm
・・・では、myotonic dystrophyが書かれている。
Duchenne、Leigh脳症、Werdnig-Hoffmann病は発症が遅れるため



E 15
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b77.pdf
広く考えれば、感染ルート検索がすべて重要と言うことだろう
CJDは潜伏期間が長すぎて・・・ということで除外したかったのだろうが・・・出題意図はその辺か?
本来は、b, d, eあたりが正解のつもりだと思う。



E23
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b6j.pdf

非常に複雑で、法律は、試験に出しやすいので今後もこの分野は受験生にとって重要だろう。


感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第12条第1項及び第14条第2項に基づく届出の基準等について
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou11/01.html

eは明らかに間違い、”月単位報告対象疾患”(性感染症、MRSA、ペニシリン耐性肺炎球菌、薬剤耐性緑膿菌)の存在から・・・

疑似症に関しては、これも誤りだろう



発生情報届け出と、本人の同意の関係は、医師が感染症の患者等を診断した場合における都道府県知事等への届出(感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律第12条)の義務が優先とかんがえるべきであろう
http://www.k.tsukuba-tech.ac.jp/cl/visual_base/contents/our_clinic/privacy_policy.htm



E 41
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b67.pdf
医師国家試験不適切問題・・・を解いてみる_a0007242_11583665.gif


”疾患Bを予防できる割合”となると・・・正確な数字は出てこないと思う。



E69
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b5v.pdf

電顕写真で、MCあるいは膜性腎症なのかで答えも変わると思うが・・・


F3
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b6d.pdf
なぜ不適切なのか・・・不明



http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b5p.pdf

"ねたきり患者の軽度浮腫評価として適切な部位"ってなかなか成書に書かれてない部分をついてきている。
日常臨床的には、前脛骨部だとおもうが、


医師会雑誌(高齢者診療マニュアル)に”浮腫:浮腫は下肢末梢から出現しやすく,いずれも10秒ほどの圧迫で圧痕が観察される.心不全,低蛋白血症,腎炎などのほか,深部静脈血栓症,静脈弁不全,静脈瘤,長時間の座位,薬剤などでみられることがある."と書かれている。早期と書かれているから、顔面の浮腫ではなくて、下肢でよいのだろう。

http://www.merck.com/mmpe/sec07/ch069/ch069c.html


F21
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b5j.pdf


まず行うだから・・・アトロピンと思うが・・・

http://plaza.umin.ac.jp/~GHDNet/05/aha-073.htm



F 25
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b5d.pdf
陽性尤度=感度/(1-特異度)=50%/(100%-95%)=10
陰性尤度=(1-感度)/特異度=(100%-50%)/95%=50/95

故に、疾患である確率が、50%だったら、オッズ比は、1×10×(50/95)=5.26にあがるのでは?

類似問題解説:http://www3.kmu.ac.jp/medinfo/08/ebm/080507-3s.pdf


I 15
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b4v.pdf

血小板減少はSLE合併例で、血小板数増加は炎症状態に関連

http://emedicine.medscape.com/article/1007276-diagnosis



I 36
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000005b0y-img/2r98520000005b51.pdf


再構築まで考慮すれば答えは不明となる、初期の喘息病態に限定となっても、やや判断に困る
bとeあたりが正答か?

"組織学的には気道の炎症が特徴で,好酸球,リンパ球,マスト細胞などの浸潤と,気道_上皮の剥離を伴う慢性の気道炎症が特徴的”。免疫学的には多くの感者で環境アレルゲンに対するIgE抗体が存在する。しかしIgE抗体を持たない患者でも同様の気道炎症とリンパ球の活性化を認めている。喘息の描像を形成する因子はきわめて多様であるが,すべての喘息症例に共通ではない。好酸球主体の気道炎症とともに好中球主体の気道炎症を呈する症例の存在も明らかとなり、喘息の異なる異なる病像が注目されている。長期罹患患者では,気道上皮基底膜腺下線維化,平滑筋肥厚,粘膜下腺過形成などからなる気道のリモデリングが見られ、非可逆的な気流制限と持続的な気道過敏性の冗進をもたらし,喘息が難治化する原因になると考えられる。(2009年喘息予防・管理ガイドライン)

by internalmedicine | 2010-03-31 10:25 | 医学  

チョコレートを毎日食べるとほんの少し血圧を下げ、8年後、12%ほど心血管疾患リスク減少させる

ヨーロッパの研究者のチョコレートとワイン好きには・・・日本のお茶やミカン好きと共通したものがあるのかもしれない(苦笑)、日本ではこういうのってコホート研究が少なくて、みかんのやつなんて、みかんイベントに集まった人をたまたまアンケートして糖尿病によいなんて・・・報告する国立の研究所があるほどアホ

血圧1mm水銀柱しか代わらないのに、イベント効果が大きすぎで、降圧効果だけでは12%のみしか説明できないらしい・・・疑似科学やそれを利用した宣伝に使われなければよいが・・・

いわゆる、もともと健康的な食事を取る人たちが、たまたま偶発的に接触する対象物を研究した場合、真の因果関係がないのに、統計的に有意になってしまう"healthy user" effect はやはり否定しがたいのだが、一応、野菜やフルーツとの共役関係に関する検討では否定的であったらしい。


Chocolate consumption in relation to blood pressure and risk of cardiovascular disease in German adults
Eur Heart J (2010) doi: 10.1093/eurheartj/ehq068 First published online: March 30, 2010

1994-1998年をベースラインとして、19357名(35-65歳)の心筋梗塞・卒中なしの、降圧剤服用してない、 European Prospective Investigation into Cancer and Nutritionアームにて検討

平均フォローアップ8年後、心筋梗塞(n=166)、卒中(n=136)
最高4分位vs最小4分位比較で、平均収縮期血圧 1.0 mmHg [95% 信頼区間l (CI) −1.6 ~ −0.4 mmHg]、平均拡張期血圧 0.9 mmHg (95% CI −1.3 ~ −0.5 mmHg)
心筋梗塞・卒中複合アウトカム相対リスクの最高vs最小相対リスクは 0.61 (95% CI 0.44–0.87; P linear trend = 0.014)
ベースライン血圧にて12%k (95% CI 3–36%)リスク減少を説明可能
逆相関は心筋梗塞より卒中で強い


それにしても、チョコレートに含まれる炭水化物や脂質の悪影響をスペアできるほどの効果なのか?

by internalmedicine | 2010-03-31 08:51 | 動脈硬化/循環器