2010年 04月 08日 ( 4 )

 

がん:野菜・果物の癌抑制効果は影響少ないが確実にあり、喫煙・重度飲酒者は特に影響大きい

European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition (EPIC) コホートの研究結果

野菜・くだものと癌の発症の逆相関は全体から見ればかなり乏しいが、確実にある
男性において、アルコール量の多い人は、野菜による逆相関作用は大きい
喫煙・飲酒のリスクによる影響が高い癌ほど野菜との関連がある

Boffetta P, et al "Fruit and vegetable intake and overall cancer risk in the European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition (EPIC)"
J Natl Cancer Inst 2010; DOI: 10.1093/jnci/djq072.

142605名の男性、3358743名の女性で、9604名の男性、21000名の女性に8.7年フォローアップ研究で癌同定
粗がん頻度は、男性 7.9/千人年、女性 7.1/千人年

癌リスク減少と、総果実・野菜組み合わせ摂食と全野菜摂食は同様で、果物・野菜組み合わせ 200g/日でHR 0.97、95% CI=0.96-0.99、総野菜摂食量 100g/日で HR=0.98、95% CI=0.97-0.99
野菜摂食は弱い相関 総果物摂取100g/日で HR 0.99 95% CI=0.98-1.00

野菜を多く摂取することによる癌のリスク減少効果は女性に限定されていた(HR = 0.98, 95% CI = 0.97 to 0.99)
アルコール接食層別化により、重度飲酒者においてより減少が見られ、これは、喫煙アルコールによる癌でより確実である。

by internalmedicine | 2010-04-08 17:56 | がん  

心不全老人脆弱性指標としての6分間歩行距離は、強い予後推定指標となる

論文としては、非参加比率も多いし、対象数も少ないし・・・評価しにくい部分もあるが、6分間歩行距離という簡単な試験を、心不全・老人脆弱性指標として用い、しかも、生命予後と強い相関というのはかなり重要な知見だと思う。


The 6-Minute Walk Is Associated With Frailty and Predicts Mortality in Older Adults With Heart Failure
Congestive Heart Failure Early View (Articles online in advance of print) Published Online: 5 Apr 2010


心不全は、老人の機能的衰退や脆弱性発症に関与。2004-2005年の駆出率40%以下の60名の心不全患者2008年に評価。6分間歩行距離(6MW)、脆弱性スコア、バイオマーカー(25-OH D、CRP、IL6)を測定
ベースラインとフォローアップを3群でカテゴライズ
・nonfrail/normal endurance (NF/NE):非脆弱・運動耐容能正常群
・nonfrail/low endurance (NF/LE) :非脆弱/低運動耐容能群
・frail/low endurance (F/LE):脆弱/低運動耐用群
生存期間を fraility/endurance状態と関連して評価、死亡率の予後推定

43名の男性、17名の女性(平均年齢 78±12歳)
フォロー中、20名死亡、20名が参加し、20名が非参加

時間推移にて、脆弱性/運動耐用能は変化なし(McNemar;P=.19)

死亡は、NF/NE 18%、NF/LE 45%、F/LF 60%

NF/NE群は、NF/LE ( P=.032) 、F/LE ( P=.014) より生存率良好

6MW と 脆弱性スコアは独立した予後因子で、ハザード比0.82(95% 信頼区間、0.72-0.94)、1.64(95%信頼区間、1.19-2.26)で、NYHA、IL-6も同様

Backward stepwise Cox regressionは6MWと脆弱性がそれぞれ死亡率と相関(P=.005)、しかも高相関であった。
身体機能は、心不全老人での死亡率の重要な予後因子であり、6MWは脆弱性指標として有益

by internalmedicine | 2010-04-08 09:54 | 動脈硬化/循環器  

胆道系腫瘍:ABC-02トライアル シスプラチン+GEM v GEM単独


胆道系がんは、先進国では少ない方のがんで、UKでは1200名ほど、USでは9千名ほどの新規発症だが、おそらく、胆石がらみだろうが、増加しているとのこと。
多くの患者は、発症時点で進行してたり、手術後再発など、化学療法を行うケースが多い。
しかし、症例数のためか、なかなかランダム化試験が行われてないようで、standard palliative regimenとして認識されているものが無いと序文

そういう意味でも価値ある論文という次第

胆道系がんに対する、シスプラチン+gemcitabine(ジェムザール(Gemzar、略号:GEM)) v gemcitabine単独 ランダム化トライアル
包括的生存・無進展生存期間は併用療法が上回った。
副事象は両群同様


Cisplatin plus Gemcitabine versus Gemcitabine for Biliary Tract Cancer
ABC-02 Trial Investigators
N Engl. J Med. Vol. 362:(14) 1273-1281 Apr. 8, 2010

胆道系腫瘍:ABC-02トライアル シスプラチン+GEM v GEM単独_a0007242_9264737.gif

by internalmedicine | 2010-04-08 09:31 | がん  

初産低リスク女性へのビタミンC・Eサプリメント妊娠関連高血圧など周産期副事象減少効果なし

酸化ストレスは、子癇前症の発症の原因となり得るか仮説。

この大規模ランダム化二重盲検トライアルは、低リスク、未産女性に対する、ビタミンC 1000mg+ビタミンE 400IUサプリメント、妊娠9-16週使用を試み、妊娠関連高血圧に関する母体・周産期の副事象率を減少させなかった。

Vitamins C and E to Prevent Complications of Pregnancy-Associated Hypertension
N Engl. J Med. Vol. 362:(14) 1282-1291 Apr. 8, 2010


抗酸化作用を期待して、ビタミンCやEで、証明使用ということ自体が間違いと思うのだが・・・

by internalmedicine | 2010-04-08 08:48 | ビタミン