2010年 04月 10日 ( 3 )

 

高血圧症第一選択:ロサルタン v カンデサルタンの医療コスト比較

こういう報告は、米国ではできないだろう・・・ヨーロッパならではの報告

高血圧に対する第一選択として、ロサルタンとカンデサルタンを比較したときの医療コストで、カンデサルタンに軍配

Health-care costs of losartan and candesartan in the primary treatment of hypertension
Journal of Human Hypertension advance online publication 8 April 2010; doi: 10.1038/jhh.2010.36


欧州でこの薬剤のそれぞれの薬価がどうなってるのか・・・調べてないので、評価できない。

”公正取引”という名ばかりの看板で、真の競争を阻害している薬業団体のなれ合いが、この種のガチ比較を阻害している日本の現状


ちなみに・・・FDAではロサルタンのジェネリック承認だそうだ
http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm207791.htm

by internalmedicine | 2010-04-10 09:29 | 動脈硬化/循環器  

睡眠時無呼吸CPAP離脱時モダフィニルの効果:昼間パフォーマンス・眠気改善効果

OSAのCPAP治療は、夜間使用中断も多く、その中断時間が昼間の眠気予防効果を減弱させる。CPAP療法の限界も存在する。

”中枢性α1受容体刺激により覚醒促進作用を発揮すると推測されている”モダフィニルは、”ナルコレプシー”に対するオーファンドラッグとして使用されている。

モダフィニルにCPAP中断予防効果があるか、二重盲検治験が行われた

Modafinil Effects during Acute Continuous Positive Airway Pressure Withdrawal
A Randomized Crossover Double-Blind Placebo-controlled Trial
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 181. pp. 825-831, (2010)


覚醒促進剤としてのモダフィニルが昼間の機能低下を改善するかの治験

3連続夜間検査し、初日はCPAP使用、連続2日はCPAP離脱

modafinil 200mg と プラセボをランダム化し、5週間washoutし、ランダム化二重盲検交叉デザインで検討を行った。

Driving simulator performance、 neurocognitive performance、 subjective alertness をAusEd driving simulator、 psychomotor vigilance task、 Karolinska Sleepiness Scaleで検討

CPAP離脱の間、重度換気睡眠障害は明らかで、モダフィニルにてパフォーマンス改善(ステアリング変動, P < 0.0001; 平均反応時間, P ≤ 0.0002; 過失, P ≤ 0.01 同時作業)、精神運動注意タスク (平均 1/反応時間と過失, 両要素 P ≤ 0.0002)、主観的眠気 (P ≤ 0.01)改善



昼間の眠気に対するモダフィニルの効果は明らかとなったが、睡眠換気障害の夜間低酸素による心肺疾患やその他の悪影響に関してはCPAPが根本的解決法のため、あくまで、昼間のパフォーマンス改善のための限定的薬剤であることを念頭におくべきだろう

そして、モダフィニルに関して、薬剤安全性の問題が気にかかる。

by internalmedicine | 2010-04-10 08:45 | 呼吸器系  

肺気腫:肺容量減少術により炎症性パラメータ減少・プロテアーゼ増加

LVRSLVRS(lung volume reduction surgery、肺容量減少手術、肺容量減少術)は、National Emphysema Treatment Trial Research Group の治験早期中止(NEJM vol 345:(15) 1075-1083 Oct. 11,2001)以降、、ややトーンダウンしている。

しかし、自覚症状改善(Am. J. Respir. Crit. Care Med. 180: 239-246)や炎症性パラメータ改善(Am. J. Respir. Crit. Care Med. 179: 791-798)など、急性増悪への予防に関して改め関心が持たれている。

炎症の座を減らす効果はあったようで、同時にantiprotease作用増強的作用もあったようだ。
残気率、特に体組成などが関連しており、炎症性肺気腫組織を生体から追い出したための効果と・・・いうことができる。

とくにアンチプロテアーゼ増加により、肺気腫病変進行を予防することに期待したくなる。

Variations of Inflammatory Mediators and {alpha}1-Antitrypsin Levels after Lung Volume Reduction Surgery for Emphysema
American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 181. pp. 806-814, (2010)

by internalmedicine | 2010-04-10 08:23 | 呼吸器系