2010年 04月 13日 ( 4 )

 

科学的検討を無視して、「脳脊髄液減少症」を医療機関にごり押しする長妻大臣

・・・これって後戻り不能な事態・・・


”時の大臣が各医療機関に検査を強要”というのは聞いたことがない!

医学的証座を無視して、大臣が、病名として確定してしまった・・・・なんたる 愚行!

こんな最低の大臣・・・歴史上  初めてでは!

脳脊髄液減少症、検査の保険適用徹底へ
http://www.youtube.com/watch?v=oTFBPWWwNrQ&feature=fvhl




むちうち≠ 低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)と思うのだが・・ http://intmed.exblog.jp/ - 2005/05/17 15:14:26

新しく健保適用拒否となった脳脊髄液減少症(低髄液圧症候群を含む) http://intmed.exblog.jp/ - 2007/07/27 15:57:00

早期積極的治療法がむち打ちの回復を遅らせる http://intmed.exblog.jp/ - 2007/05/29 13:54:00




追記:H20.4.15

現行の”ブラッドパッチ”を含む低髄液圧症候群の保険診療上の取り扱いQ&Aは以下の通り

疑義解釈資料の送付について(その2) 平成22年4月13日 (PDF:59KB)4月14日
http://www.mhlw.go.jp/bunya/iryouhoken/iryouhoken12/dl/index-105.pdf
事務連絡平成22年4月13日
(問15) 症状や検査から低髄液圧症候群であると診断し、その後、具体的な治療内容について患者と相談して、患者の同意を得た上で、ブラッドパッチ療法を施行した場合、当該療法については保険請求できないとしても、患者の同意が得られるまでに行った検査等については保険請求できるのか。

(答) 請求できる。なお、低髄液圧症候群と診断されて、ブラッドパッチ療法を施行することに同意した時点以降の費用については保険請求できない。

(問16) 過去に低髄液圧症候群を疑い、ブラッドパッチ療法を施行して症状が改善し終診となった患者が、再度同様の症状等にて受診して検査等を行った場合に、当該検査等については保険請求できるのか。

(答) 請求できる。

(問17) ブラッドパッチ療法を目的とした診療や、ブラッドパッチ療法による明らかな合併症のための診療の場合には、保険請求できないのか。(答)

そのとおり。


大臣の”患者団体”への明言により、この保険診療上の制限が外されることとなる。生命やQOLに関わる疾患はご承知のごとく無数にある。特定の疾患に集中的の医療資源をふりわけると、他の声なき多数の疾患への有限である社会資源の原資が乏しくなる。
科学的根拠の曖昧な疾患はまずその科学的根拠を固める基礎研究を進めた上で、十分対策すべきだろう。
そんなことをこのアホ大臣は理解できてないようだ。

by internalmedicine | 2010-04-13 16:09 | 医療一般  

抗糖尿病薬に関する”利益相反”と薬剤心血管リスク評価に関連性あり

下記のごとく、科研費に関して”利益相反”委員会必須とななり、近年、この話題が多い(e.g. http://www.naika.or.jp/coi/shishin.html)。

” rosiglitazone ”に関しては疑念があり(FDA 公聴会:Rosiglitazone (Avandia)は市場に残るべきとしたが・・・ 2007-07-31)・・・今度はFDA自体に疑念が持たれている始末(http://blogs.wsj.com/health/2007/07/26/fda-committee-wont-consider-controversial-avandia-study/tab/article/)

公開されているFDA議論でさえこれなのだから、非公開が原則の日本の厚労省の議論がまともであるはずもない・・・ 

Association between industry affiliation and position on cardiovascular risk with rosiglitazone: cross sectional systematic review
BMJ 2010;340:c1344, doi: 10.1136/bmj.c1344 (Published 18 March 2010)


製薬会社の利益相反に関して、202の文献で、108(53%)が利益相反のステートメントがあり、90(45%)は経済的利益相反を報告。

著者らは、rosiglitazoneを利する観点を有する著者らは、好ましくない観点の報告の著者の、3.38倍の経済上の利益相反を有する状態

同様に、rosiglitazone使用をこのましいとする著者は、そうでない著者らの、経済的利益供与を有する率は3.6倍

著者を解析単位として検討したときより、文献を解析単位として用いたときの方が、この相関は大きい(rate ratio [RR]=4.69)、ただの意見記事 (RR=6.29) 、rosiglitazoneの議論に関する場合 (RR=6.50) 、米国FDA警告発表(2007年)前 (RR=3.43) 、発表後(RR=4.95)もそれぞれ相関が大きい






日本の”利益相反ガイドライン:厚生労働科学研究における利益相反(Conflict of Interest:COI)の管理に関する指針
http://www.mhlw.go.jp/general/seido/kousei/i-kenkyu/rieki/txt/sisin.txt

原則として、平成22年度以降の厚生労働科学研究費補助金の交付申請書提出前にCOI委員会が設置されず、あるいは外部のCOI委員会への委託がなされていない場合には、 平成22年度以降の厚生労働科学研究費補助金の交付を受けることはできない。なお、詳細については、各年度の公募要項等を確認すること。


広義の利益相反は、「狭義の利益相反」と「責務相反」の双方を含み、「狹義の利益相反」は、「個人としての利益相反」と「組織としての利益相反」の双方を含んでいる。

「責務相反」とは、兼業活動により複数の職務遂行責任が存在することにより、本務における判断が損なわれたり、本務を怠った状態になっている、又はそのような状態にあると第三者から懸念が表明されかねない事態をいう。

「経済的な利益関係」とは、研究者が、自分が所属し研究を実施する機関以外の機関との間で給与等を受け取るなどの関係を持つことをいう。給与等」には、給与の他にサービス対価(コンサルタント料、謝金等)、産学連携活動に係る受入れ(受託研究、技術研修、客員研究員・ポストドクトラルフェローの受入れ、研究助成金受入れ、依頼試験・分析、機器の提供等)、株式等(株式、株式買入れ選択権(ストックオプション)等)、及び知的所有権(特許、著作権及び当該権利からのロイヤリティ等)を含むが、それらに限定はされず、何らかの金銭的価値を持つものはこれに含まれる。なお、公的機関から支給される謝金等は「経済的な利益関係」には含まれない。

by internalmedicine | 2010-04-13 14:19 | 医学  

EPICOR 研究:GIと食事全糖摂取量:女性においては冠動脈疾患と関連

以前、”いわゆる低インスリンダイエットの否定 : 低glycemic load食は必ずしも減量に有効でない 2007-05-06”と、Glycemi indexやloadに関して否定的論文を紹介したことがある。

今回は、肯定的というか、女性において・・・冠動脈疾患に関する限定的現象を報告している。

Glycemic index (GI)
Dietary glycemic load (GL)

EPICOR study にて、このGL・GIと冠動脈性心疾患(CHD)との関連を、イタリア人男女の大規模・heterogeneous cohort(47 749 名のボランティア (男性 15 171 、女性 32 578) )で検討


Dietary Glycemic Load and Index and Risk of Coronary Heart Disease in a Large Italian Cohort: The EPICOR Study
Arch Intern Med. 2010;170(7):640-647.

フォローアップ期間中央値 7.9年、463名(女性 158、男性 305名)発症

炭水化物摂取最高4分位女性は最低4分位女性に比べ有意にリスク増加(RR, 2.00; 95% CI, 1.16-3.43)
男性では有意な相関認めず (P = .04 for interaction).

GI食事からの炭水化物摂取増加ほど、女性ではCHDリスク増加(RR, 1.68; 95% CI, 1.02-2.75)
しかし、低GI炭水化物摂食増加では相関認めず


最高GL 4分位女性では、最小4分位女性に比べ、CHDリスクが有意に高い (RR, 2.24; 95% CI, 1.26-3.98)
しかし、男性では有意ではなかった (P = .03 for interaction)

高GI食からの炭水化物量の多い食べ物は、冠動脈性心疾患のリスク増加を女性ではもたらす。男性ではその証明はできなかった。
食事性炭水化物の役割はその種類に依存し、高GI食からの炭水化物でリスク増加する。

高glycemic dietの女性での副事象は、性別により異なり、リポ蛋白やブドウ糖代謝による違いと想定される。




参照:過体重・肥満若年者に対する糖負荷4種類の比較 Glycemic Index 2006-07-25

by internalmedicine | 2010-04-13 09:16 | 糖尿病・肥満  

インフルエンザワクチンは、INRやワーファリンへ影響与えず

インフルエンザワクチンはINRやワーファリン週投与量に影響を与えない。
ビタミンKアンタゴニストレジメン安定治療中患者において、ワクチン後INR値を厳格にコントロールすることは不要

Influenza Vaccination and Vitamin K Antagonist Treatment
A Placebo-Controlled, Randomized, Double-blind Crossover Study
Alfonso Iorio, MD; Michela Basileo, Biol D; Maura Marcucci, MD; Francesco Guercini, MD; Barbara Camilloni, Biol D; Elisa Paccamiccio, MD; Maria Vecchioli, MD; Anna Maria Iorio, Biol D
Arch Intern Med. 2010;170(7):609-616.



小規模観察研究や後顧的研究にて、インフルエンザワクチンによる、ビタミンK拮抗剤へのINRへの影響を示唆する報告があり、ガイドラインも異なる記載にあったとのこと

by internalmedicine | 2010-04-13 09:00 | インフルエンザ