2010年 04月 20日 ( 3 )

 

がんの副作用が出たと大喜びするマスコミ

創薬側も、独立データモニタリング委員会・Data Safety Monitoring Board (DSMB)の徹底 や利益相反の明確化などで、襟を正すべきだろう。

しかし、特定の薬剤にリスクがあるとなると、マスコミ大喜び・・・というのは洋の東西を問わず・・・らしい。彼らにモラルなんて無いのにあるふりをして利益を得るのがマスコミ。
”fear-mongering”は、”***の脅威”や”***の恐怖”などと表題にする書籍物の流布でおわかりの通り、マスコミの常套的もうけの手段。

たとえば、イレッサなんて貴重な肺がん治療薬を”奇跡の新薬”から”肺毒性危険薬物”におとしめたのもマスゴミのしわざ


はなしが横道になったが、2つの薬剤に癌リスクの疑惑が持ち上がり、存亡の危機に至っている。
果たして、徹底して擁護するほどの効果があるかは・・・? だが・・・

米国下院委員会:エゼチミブ・シンバスタチン合剤:発癌の可能性:データ要求 2008-08-04 14:08

prasugrelの FDA諮問委員会 ― 2009年02月21日
http://medicineblog.asablo.jp/blog/2009/02/21/4134127


非必要な誇大広告やfear-mongering (脅威利用)につながらないよう重要な臨床的トライアル報告は留意すべきであり、リスク・ベネフィットを明確にする科学的手法を推進すべきである。

たとえば、予期せぬ癌リスク増加の所見などが、臨床的トライアルに対する近年の大衆のセンセーショナリズムに集中する研究者グループの結論づけがなされている。
具体例として、ezetimibe (Zetia, Merck/Schering-Plough Pharmaceuticals) と prasugrel (Effient, Eli Lilly/Daiichi Sankyo)が上げられる。


Ohman EM, Roe MT, Armstrong PW, et al. Public sensationalism and clinical trials: how to address the challenges of science. Am J Med 2010; DOI: 10.1016/j.amjmed.2009.12.012. Available at: http://www.amjmed.com.



臨床的トライアルにおいては、この予期せぬ異常な所見発見は起こりえるが、わらから小麦を見つけるほど難しい問題である。
2010年4月19日の American Journal of Medicineのオンライン報告で、Ohmanらは、ezetimibe研究のpremature releaseについて特に指摘した。

Simvastatin and Ezetimibe in Aortic Stenosis (SEAS) の報告から有意な癌リスク増加が示され、IMPROVE-ITやSHARPトライアルといった2つの大規模進行研究の解析の引き金となり、メタアナリシスや癌疫学の権威であるSir Richard Peto (Clinical Trials Service Unit, Oxford, UK)が、これらのDEAS,IMPROVE-IT、SHARPを解析し、がん発症の包括リスクのないことを示した。

チャンスが大きく、服用を避けるという事態は避け泣けレなら無いと結論づけ

断言にかかわらず、Ohmanは、いくつかの臨床的サイトでは、この薬剤をドロップアウトし、癌への公衆的関心とともに、患者の中には、エビデンスベースに関わらず、高脂血症治療薬の中断したものもいる。
ezetimibe storyは不適切な方法で科学団体が反応した事例であり、 data safety and monitoring boards (DSMBs)導入にともない、研究者たちは、リスク・ベネフィットの明確化できる


Monitoring Boards for Data and Safety (INTERIM POLICY)
http://public.nhlbi.nih.gov/ocr/home/GetPolicy.aspx?id=8


Trial to Assess Improvement in Therapeutic Outcomes by Optimizing Platelet Inhibition with Prasugrel (TRITON-TIMI 38)のclopidogrel治療に比較して、prasugrel患者での大腸腫瘍増加に関しても注目
しかし、研究のための薬物投与から癌発生は減少していることが示され、これを考慮すると有意差が無くなるということがしめされた。
しかしメディアは必ずしも正確に報道せず、prasugrelのrisu/benefit trade-offについての誤解が流布された。

引用:http://www.theheart.org/article/1066671.do#bib_1



たまたま、うかびあがった副事象に関して、ギャーギャーいうのも・・・統計がわかってる人はまず

by internalmedicine | 2010-04-20 16:09 | メディア問題  

日焼けサロン依存症は、薬物依存・うつ・不安との関連性がある

大学学生における、indoor tanning(日焼けサロン)への依存頻度と薬物依存や不安・うつと関連を検討

Mosher C, et al "Addiction to indoor tanning: Relation to anxiety, depression, and substance use" Arch Dermatol 2010; 146: 412-17.

229名の日焼けサロン施設使用する被験者のうち、90(89.3%)がDSM-IV-TRクライテリア、70(30.6%)がCAGEクライテリアに一致した日焼けサロン依存を示した。

日焼けサロン依存DSM-IV-TR、CAGEクライテリア合致者は、合致しない者より、不安症状が高く、アルコール・マリファナ、他の薬物使用が多い。
鬱症状は、日焼けサロン依存状態に対してはばらつきが大きく、有意差はない。



もともとはアルコール依存用に使われているCAGEアンケートを日焼けサロン依存へ応用


「情動的要素(日焼けサロン行為の関連に再現性があれば、背後の気分障害治療することで、しばしばインドアに遭遇するであろう皮膚がん減少への必要なステップとなろう」と著者らはコメント

日焼けサロンを定期的に行うことが何らかの情緒への影響を与え、特異的なイベントに反応することがこういう依存を引き起こすのだろうという仮説も示されている(引用:http://www.medpagetoday.com/Dermatology/SkinCancer/19634





うつにおける”light therapy"関連の知識が広まってるわけで、これってホントに因果関係を証明したことになるのだろうか?

確かに、渋谷・六本木あたりの通りすがりの風景をみると・・・なんとなく納得

by internalmedicine | 2010-04-20 09:40 | 環境問題  

意義付けのはっきりしないメタボ優先主義が、がん検診受診低下をもたらしたいう・・・悪政の見本




市町村のがん検診受診低下 メタボ健診で混乱か

 2008年度に市町村が実施した胃がんや肺がん、大腸がん検診の受診率が前年度に
比べ落ち込んだことが、厚生労働省の調査で分かった。自治体関係者は、08年度に始
まった特定健診(メタボ健診)実施による混乱が影響し、受診率が低下したとみている

 厚労省は、市町村に加え、職場などで実施されるがん検診の受診率を07年度から5
年以内に50%以上にするがん対策推進基本計画に基づき、昨年推進本部を設置、受診
率向上を目指している。
 大腸がん検診は前年度まで受診率が上昇傾向にあったが、2・7ポイント下がり16
・1%に低下。前年度唯一20%を超えていた肺がんは17・8%(3・8ポイント減
)、胃がんは10・2%(1・6ポイント減)と下がった。子宮がんは19・4%(0
・6ポイント増)、乳がんは14・7%(0・5ポイント増)とわずかに上昇した。
 07年度までは、市町村が基本健康診査とがん検診を実施。しかし、08年度に基本
健診が廃止され、代わりに始まった特定健診は市町村運営の国民健康保険(国保)に実
施が義務付けられ、がん検診と実施主体が分かれた。
 自治体では、がん検診受診者が減少した原因を「特定健診とがん検診の周知がうまく
いかなかったり、一緒に受けられなくなったりした」(名古屋市)、「制度変更を知ら
ず、特定健診自体も申し込む人が少なかった」(山口県下関市)などとしている。
 市町村で基本健診を受けていた健康保険組合加入の会社員の妻などが、健保組合で特
定健診を受けるようになったことも影響した。
                                 [共同通信]

by internalmedicine | 2010-04-20 08:53 | 糖尿病・肥満