2010年 04月 27日 ( 3 )

 

不健康行動種類数がふえると 死亡率増加

あまりにクリアカットすぎて不自然ささえ感じるのだが・・・不健康行動種類数が死亡率は相関しているそうだ。

前向き研究でもあり、言下には否定しがたい事実・・・これくらいになると、市区町村レベルの生活改善運動でも明確になる効果だろう・・・年齢補正などして、市区町村を競い合わせてみたらどうだろう

Influence of Individual and Combined Health Behaviors on Total and Cause-Specific Mortality in Men and Women
The United Kingdom Health and Lifestyle Survey
Elisabeth Kvaavik, PhD; G. David Batty, PhD; Giske Ursin, MD, PhD; Rachel Huxley, DPhil; Catharine R. Gale, PhD
Arch Intern Med. 2010;170(8):711-718.

前向き研究で、4つの健康不良行動(喫煙、野菜・果物接種不足、アルコールの飲み過ぎ、運動不足)を全原因、原因別死亡率にて検討

UKの18歳以上の4886名の男女を20年フォロー(1985-2005)

単一の健康行動スコアを開発し、どの不良行動にも一点を与えた

フォローアップ期間中、1080名が死亡、431名が心血管疾患で死亡、318名が癌で死亡

全原因死亡補正ハザードは、不良行動 1、2、3、4で、不良因子無し比較で、1.85、 2.23、 2.76、 3.49 (P for trend, <.001)

行動不良組み合わせ効果も存在するが、軽度しかし、食事・ライフスタイル改善は公衆的健康に影響を与える。



by internalmedicine | 2010-04-27 10:53 | 動脈硬化/循環器  

居宅内の小児の存在が肺炎感染減少に寄与? 一方、小児ワクチンで非対象血清型は全体的に増加

る浜六郎さんなら、肺炎球菌ワクチンは住民レベルでかえって肺炎球菌性肺炎を増やすと・・・大騒ぎすると思う。


成人の細菌性肺炎球菌感染症のpopulation rateは、2000年、小児conjugate vaccine導入後、serotypeカバーされている感染症が減少している。しかし、非ワクチンserotypeによる疾患率は、高齢者、喫煙者、糖尿病、アフリカ系アメリカ人、現行の重要なリスク群において増加している。
居宅内の若年児の存在が成人の疾患リスク減少と相関が見られることは、興味深い・・・という報告

直接のワクチン接種者である小児以外の世代への影響をとらえた研究

ワクチンというのは、摂取者だけでなく、接種対象世代外を含めた地域住民への影響を加味する必要があるというのは常識的と成ってきた。同じ細菌種とはいえ、ワクチン対象外血清型へ、ダイナミックな影響をもたらすことがあきらかというのは興味深い。



Exposure to Children as a Risk Factor for Bacteremic Pneumococcal Disease

Changes in the Post–Conjugate Vaccine Era

Joshua P. Metlay, MD, PhD; Ebbing Lautenbach, MD, MPH, MSCE; Yimei Li, MS; Justine Shults, PhD; Paul H. Edelstein, MD

Arch Intern Med. 2010;170(8):725-731.


フィラデルフィアやペンシルバニアの5つの地域の48の急性期病院で、2002年10月1日から2008年9月30日まで、市中肺炎全入院成人患者
血清型分離と患者特性を比較

研究期間中、ワクチン血清型による年間疾病率は年29%減少
しかし、非ワクチン血清型による疾病率は年13%増加
包括的には、成人では、7%の増加となった。

加齢は、ワクチン血清型と比較して非ワクチン血清型感染のリスク要素

情報源対象集団の全患者比較で、アフリカ系アメリカ人は感染リスクが高い
さらに、居宅内に子供がいることは、疾患リスク減少に関連する。
喫煙、加齢、糖尿病はやはり成人のリスク要因として重要



にしても・・・日本のワクチン行政ってのは・・・声高な反ワクチングループ主導の低脳マスコミ集団によるヒステリー的ワクチンたたきに右往左往し、結果、一般的な国民に多大な潜在的損害を与え続けている。この低脳マスコミたちにえさを与える感染症専門家・研究者たちは目立ったが、そうでない毅然とした専門家たちはマスコミのselection biasにより無視され続けた。

今、blogやtwitterで、マスコミ・バイアスをスルーして、毅然と反論ができる時代・・・

by internalmedicine | 2010-04-27 09:58 | 感染症  

利益相反の情報開示の問題は、日常臨床にも迫っている

医師・研究者とメーカーとの経済的つながりの開示要求が広がってるが、ジャーナル読者の資金関係、経済的つながりに関しての患者や、研究被験者の姿勢・反応は不明

それで調査・・・

利益相反の情報開示の問題は、日常臨床にも迫っているようだ。

The Impact of Disclosing Financial Ties in Research and Clinical Care
A Systematic Review
Adam Licurse, BA; Emma Barber, BS; Steve Joffe, MD; Cary Gross, MD
Arch Intern Med. 2010;170(8):675-682.

6561の引用をスクリーニングし、244の利用可能なアブストラクトを抽出

11の研究でFTsとqualityの認識評価

臨床において、患者は経済的つながりが質を低下させると考え、ケアのコストを増加させると考える。

研究において、経済的つながりは研究の質の認識に影響をあたえた。

2つの研究から、ジャーナル記事の質の読者認識は経済的つながりのdisclosure後低下した。

8つの研究で経済的つながりの受容評価。患者は、professional giftに比べ、医師へのpersonal giftsを非認容的ととらえている。

10研究中6つで、情報開示の重要性を評価し、多くの患者・研究被験者は経済的つながりについて情報開示すべきと信じている。他の4つでは、約1/4が経済的つながりを開示すべきと考えているというもの

被験者の意志評価に関する7研究では、約1/4が経済的つながり開示後、意欲低下すると答えている。


受診している医者や、参加している治験でその関係者がメーカーべったりだと、まぁ、患者や被験者は、不審を感じるのは当然だろう。

一般医師側にとって、今の時代、メーカーからの心動かされる個別ギフトなんて、ほとんど存在しない。

だが、日常臨床ではすべての情報アンテナを閉ざすわけにもいかない。で、製薬メーカーが積極的にくんでくれる講演会はありがたい存在。でも、そのスポンサーに遠慮するせいか、内容に偏りがあるのが通常なのも事実。MRさんたちのもってくるパンフレットは、その業界で顔が売れている医者たちのバイアスに満ちた情報満載。自分で探し求めた情報だけが真実と信じても、アンテナは広げていたい。だから、製薬会社の情報を無視するわけにもいけない。


公的に金を出さない限り、ただでさえ費用が膨大と成った大規模となった臨床研究、その費用はどこがが出すのかと言えば・・・特定の利益団体とリンクせざる得ない。
公的に、具体的に言えば、税金から、開発費用を出すかと言えば、全員が No!・・・というに決まってる。

by internalmedicine | 2010-04-27 09:10 | 医療一般