2010年 08月 02日 ( 1 )

 

肺結核高リスク患者では胃液結核菌培養が合理的:PCRは不十分・不確実

肺結核高リスクの子供では、胃液MODS培養は肺結核診断にもっとも都合がよい
PCRは感度・特異度ともルーチン診断に使うには不十分だが、胃液PCRは高リスク子供では半数例を同定可能。

Diagnostic approaches for paediatric tuberculosis by use of different specimen types, culture methods, and PCR: a prospective case-control study
The Lancet Infectious Diseases, Early Online Publication, 26 July 2010

症例218、対照238
症例は少なくとも1階は結核菌培養陽性のもの(胃液 22、鼻腔吸引 12、便 4)
検査にて確認は、結核中等度リスク症例より高リスクで多い
完全な試料採取149例中21[14.1%] vs 61例中1[1.6%]

microscopic-observation drug-susceptibility (MODS) は、Lowenstein-Jensen培養より感度高く、 20/22(90.9%) vs 13/22(59.1%) p=0.015
MODSによる結核菌同定はLowenstein-Jensen培養より迅速(平均 10 日間, IQR 8—11, vs 25 日間, 20—30; p=0·0001)


22例の培養確認症例全員、胃液採取標本培養少なくとも一回は陽性

結核は、16/22(72.7%)初回の胃液採取資料で同定、6例(27.3%)は2回目の採取標本で分離

2度目胃液採取標本は培養陽性率は少なく、2度目の標本では37%増加

高リスク結核症例では、うち1回でも胃液PCR陽性により、培養陽性の半数分離(13 / 26 )




Evidence-based tuberculosis
http://www.tbevidence.org/

・Loop Mediated Isothermal Amplification(LAMP)法(新しい核酸増幅法:増幅反応を等温で行
うこと,高い増幅効果と特異性,短い増幅時間などの利点がある)

・Microscopic Observation Drug Susceptibility Testing(MODS)法(マイクロプレートに少量の液体培地を入れ,分離した結核菌か雑菌処理した検査材料を接種し,薬剤感受性検査を行う方法。従来の液体培地の方法に比して検査結果が迅速でコストも低い。主要薬剤の感度・特異度も88.2~100%と高い)

http://www.jata.or.jp/rit/rj/332P19-20.pdf

by internalmedicine | 2010-08-02 17:00 | 感染症