2010年 08月 03日 ( 6 )

 

自閉症:一部遺伝的特性判明:眼球運動機能関連・心理行動的特性など

症例対照研究で、自閉症の子供の親、自閉症でない兄弟にも、sensorimotor および neurobhavioral な障害がみられるという報告

Neurobehavioral Abnormalities in First-Degree Relatives of Individuals With Autism

Matthew W. Mosconi, PhD; Margaret Kay, BS; Anna-Maria D’Cruz, MPhys; Stephen Guter, MA; Kush Kapur, MS; Carol Macmillan, MD; Lisa D. Stanford, PhD; John A. Sweeney, PhD

Arch Gen Psychiatry. 2010;67(8):830-840. doi:10.1001/archgenpsychiatry.2010.87




Sweeneyらは30名の連続的被験者autistic disorderの子供と、その57名のfirst-degree relative(42名の両親、15名の兄弟)
年齢、性、IQマッチ化対照40名との比較

眼球運動試験において、家族が、”accadic hypometria、 reduced steady-state pursuit gain、 higher rate of voluntary response inhibition errors”が対照に比べ多くみられる。

行動学習、オープンループ追跡眼球gain(初期100msec)の偏り障害と、右向きの大振幅サッケードの正確性のばらつきがみられる

神経心理研究において、行動機能は対照に比べて障害があり、家族でよりコミュニケーション障害がみられ、強迫行動が多くみられた。

by internalmedicine | 2010-08-03 14:39 | 精神・認知  

13-18歳のインターネット病的使用 と うつリスク

中国・広州の13-18歳の前向き研究、1100名の中国都市部の学生で、インターネット病的使用:定義は、 "uncontrolled" および "unreasonable"なインターネット使用で、”Young's Internet Addiction Scale”を使用、同様に、”Zung self-rating scales for anxiety and depression”を用いてうつ・不安を測定。


インターネット病的使用者はメンタル問題に大きなリスク状態にあることが示され、この状態が継続すればうつ発症と関連するかもと著者ら

Effect of Pathological Use of the Internet on Adolescent Mental Health

A Prospective Study

Lawrence T. Lam, PhD; Zi-Wen Peng, MSc

Arch Pediatr Adolesc Med. Published online August 2, 2010. doi:10.1001/archpediatrics.2010.159



鬱・不安をZung Depression and Anxiety Scalesにて評価

共役要素補正後、インターネット病的使用者の うつ相対リスクは、そうでないものに対して、約2.5倍 (incidence rate ratio, 2.5; 95% 信頼区間, 1.3-4.3)

病的使用者と不安との有意な相関はみられなかった。



うつ発症素因があるからインターネットの病的使用に走るのか?病的使用するから、うつ発症につながるのか・・・不明の論文


中国の報告であり、世界一般化はできませんと・・・http://www.medpagetoday.com/Psychiatry/Addictions/21494

by internalmedicine | 2010-08-03 14:08 | 精神・認知  

CARDIA研究:20-35歳時のLDL、HDLと冠動脈石灰化の関連

Primary Funding Source: National Heart, Lung, and Blood Institute.・・・だそうで・・・利益相反の問題は表面上はなさそう・・・背後はわからないが・・・


”冠動脈石灰化≠臨床的アウトカム”

若年者(20-35歳)における不適切なLDL (≥100 mg/dL])、HDL値(<60 mg/dL])は、冠動脈石灰化と独立して関連するという恐ろしげな報告


Nonoptimal Lipids Commonly Present in Young Adults and Coronary Calcium Later in Life: The CARDIA (Coronary Artery Risk Development in Young Adults) Study
Ann Intern Med August 3, 2010 153:137-146;

調査若年齢 2824名(87%)で、LDL (≥2.59 mmol/L [≥100 mg/dL])、HDLl (<1.55 mmol/L [<60 mg/dL])、TG (≥1.70 mmol/L [≥150 mg/dL]) 不適切値

20年後冠動脈石灰化頻度は、適切なLDL値維持群(<1.81 mmol/L [<70 mg/dL]) 8%に対して、 LDL 4.14 mmol/L (160 mg/dL) 以上では、44%(P < 0.001)

人種・性別・追加階層横断的に相関類似で、35歳以降のリスク補正 LDL 1.81 mmol/L (<70 mg/dL)最小比較で、 LDL 1.81-2.56 mmol/L(70-99 mg/dL)  1.5 (95% CI, 0.7- 3.3)、2.59 - 3.34 mmol/L (100 - 129 mg/dL) 2.4 (CI, 1.1 to 5.3)、 3.37 - 4.12 mmol/L (130 - 159 mg/dL) 3.3 (CI, 1.3 - 7.8)、f 4.14 mmol/L (160 mg/dL)以上 5.6 (CI, 2.0 - 16)

LDLとHDLともに、脂質降下薬剤、臨床的異常値ち除外対象者に関して、独立して冠動脈石灰化と相関

by internalmedicine | 2010-08-03 11:07 | 動脈硬化/循環器  

企業財源のトライアル:介入薬剤に有意な報告と発表までの時間が長いという特徴

金と知性を持たないが、権力を握っている厚労省などの馬鹿役人たち・・・自らの失政を民間企業に尻ぬぐいさせている:インフルエンザワクチンの在庫買い取り

新型インフル:ワクチン買い戻しへ メーカー4社
http://mainichi.jp/select/jiken/news/m20100802k0000e040044000c.html
 長妻昭厚生労働相は2日の衆院予算委員会で、昨年出荷された新型インフルエンザのワクチンが医療機関に大量の在庫として余り、各地の医師会が国に買い戻しを求めている問題で、国内のワクチンメーカー4社が卸売業者などを通じて買い戻すことで関係者の調整がまとまったことを明らかにした。


乏しい科研費までも、ヨーロッパの学会でくだらないと称される天下り団体正当化資金(メタボ検診・・・)などに消えていく日本の行政

こんな国で、政府指導の臨床トライアルなど行われるわけ無い


・・・と、どうなるかというと、企業有意な偏った臨床トライアルと結果解釈がのさばる

日本にまともな臨床試験など存在しないというのが、日本の現実的な解釈・・・日本では学会がたくさん開かれているが・・・あれはいったい何なのだろう?



Outcome Reporting Among Drug Trials Registered in ClinicalTrials.gov
Ann Intern Med August 3, 2010 153:158-166

この研究は処方の多い5つの疾患と対照・比較対照に関する新規介入被治験薬剤の有効性比較

企業基金トライアルでは85.4%、政府基金トライアルでは71.9%が良好な報告
nonprofit、nonfederal組織基金では71.9%

企業基金トライアルは24ヶ月内に報告されることが少ない

by internalmedicine | 2010-08-03 10:47 | 医療一般  

低炭水化物ダイエットは、低脂肪ダイエットに比べ拡張期血圧、脂肪特性改善、特にHDL増加

低炭水化物ダイエット vs 低脂肪ダイエットの2年比較のランダム平行群トライアル

Weight and Metabolic Outcomes After 2 Years on a Low-Carbohydrate Versus Low-Fat Diet: A Randomized Trial
Ann Intern Med August 3, 2010 153:147-157;
プライマリアウトカムは、2年時点の体重
セカンダリアウトカムは、3、6、12ヶ月の体重、脂質濃度、血圧、尿中ケトーシス、症状、骨密度、体組成


体重減少は1年時約11kg(11%)、2年時点で7kg(7%)

どの時点でも、群間の体重、体組成、骨密度の差なし

初めの6ヶ月間、低炭水化物ダイエットはより拡張期血圧低下、トリグリセリド、VLDLコレステロール、LDLコレステロール値減少が大きく、より副事象症状強い

低炭水化物ダイエットはHDLリポ蛋白コレステロール値をどの段階でも増加させ、2年後23%増加させた


結果だけだと、低炭水化物ダイエットが優秀のようだが、HDLの不確定要素を考えれば、そのまま低炭水化物ダイエット・マンセーとはいくまい
著者らもHDL増加のメカニズム不明とのべ、"These long-term data suggest that a low-carbohydrate approach is a viable option for obesity treatment for obese adults."と述べている(http://www.latimes.com/health/boostershots/la-heb-diets-20100802,0,7989726.story

いわゆる、アトキンスダイエット的低Carbダイエット・・・表層的なマスコミにはやりそうな言葉だが・・・現実的に動脈硬化に対してベネフィットがあるのだろうか?・・・この研究ではまだ明らかではない。

低脂肪食ダイエットは動脈硬化を減らすが、低炭水化物ダイエットは減らさない(http://intmed.exblog.jp/9308725)という先行する報告がある。


スタチン治療中のHDLコレステロール値は心血管リスク予測上役立たない?
http://intmed.exblog.jp/11015646


善玉コレステロールは上限なく善玉といえるか・・・1型糖尿病女性対象では疑問
http://intmed.exblog.jp/10885954

by internalmedicine | 2010-08-03 09:44 | 動脈硬化/循環器  

糖尿病ESRD患者に血糖tight control必要なし

末期腎不全:ESRD(end-stage kidney disease)

極端に言えば、透析まで至った糖尿病ESRD患者では血糖放置でよいのかどうかは不明で、結論としては、個別対処すべきと灰色結論

Glycemic Control and Extended Hemodialysis Survival in Patients with Diabetes Mellitus: Comparative Results of Traditional and Time-Dependent Cox Model Analyses
Williams et al. Clin J Am Soc Nephrol.2010; 0: CJN.09301209v1-CJN.09301209

3年間フォローアップ、24875名、94.5%糖尿病、特に1型糖尿病を対象に検討

標準補正・時間依存Coxモデルにて、極度の高血糖は生存率悪化に寄与

post hoc analysisにより、血中アルブミン値、タンパク栄養状態指標に修正影響なく、ランダム血糖測定値との関連も認めない

1型糖尿病において、極端なHbA1c高値は生存リスク低下をもたらした。

by internalmedicine | 2010-08-03 09:16 | 糖尿病・肥満