2010年 08月 06日 ( 4 )

 

高血圧緊急症:Emergency or urgency?

physician assistanのまとめ

・hypertensive c risisの予後は悪く、315名30年フォローアップで、5年生存率74%
多くの死因は、腎不全40%、卒中 11%、心不全10%

Emergency or urgency? How to effectively manage a hypertensive crisis
Kishore Kuppasani, MS, MPA, PA-C, Alluru S. Reddi, MD, PhD
JAAP: journal of the american academy of physician assistants August 03, 201


Hypertensive emergency
数分から1時間以内に、まず平均血圧を25%低下させ、2-6時間かけて160/100-110へ低下させる、24-48時間かけてほぼ正常血圧に(虚血性卒中では正常血圧にすべきでない)




Hypertensive urgency:患者は、target organ damageを持たない場合は、短期経口薬剤で、痛みなどのトリガー要素を除外しながら対処。数時間から数日の状況のtarget organ damageなら非経口薬剤、急激な血圧降下は必要ない。降圧剤を使用する前に6%血圧は低下する。重度の高血圧だが、合併症のない場合は、非経口使用は避けたい。経口降圧剤は180/110を超えるとき考慮すべき、220/120を超える場合に適応。心筋・脳・腎虚血を避けるためのトリガー要素除去後12-24時間で160/110 mm Hgほどへ低下させる

ED受診後の2-4日が大事で、PCPあるいは外来クリニックへの受診を指示する。

by internalmedicine | 2010-08-06 17:16 | 動脈硬化/循環器  

DURATION-2:2型糖尿病メトホルミン追加投与:exenatide週毎注射は最大量 sitagliptin、 pioglitazoneに勝る

2型糖尿病は、メトホルミン治療で始めるのが一般的だが、追加治療が必要なことがある
glucagon-like peptide 1 receptor agonistである週1回exenatide vs DPP-4阻害剤やthiazalidinedionであるpioglitazoneの比較

26週間のランダム化二重盲検二重ダミー優越性試験

メトホルミンに、”週1回 exenatide追加”のほうが、最大量sitagliptin or pioglitazone追加より目標到達比率が高かった。

Efficacy and safety of exenatide once weekly versus sitagliptin or pioglitazone as an adjunct to metformin for treatment of type 2 diabetes (DURATION-2): a randomised trial
DURATION-2 Study Group
The Lancet, Volume 376, Issue 9739, Pages 431 - 439, 7 August 2010

ITT解析
・weekly exenatide:170
・sitagliptin:172
・pioglitazone:172

HbA1c減少
exenatide: -1.5%, 95%CI -1.7 ~ -1.4
sitagliptinとの差:-0.9% -1.1 ~ -0.7
pioglitazoneとの差 :-0.3% -0.6 ~ -0.1

体重減少
exenatide:−2·3 kg, 95% CI—2·9 ~ −1·7kg
sitaliptinとの差−1·5 kg, 95% CI −2·4 ~ −0·7, p=0·0002
pioglitazoneとの差:−5·1 kg, −5·9 ~ −4·3, p<0·0001



こういう報告みると、メトホルミン治療の少ないという日本の糖尿病治療の特殊性を感じる。

副事象を怖がりすぎた・・・日本の医療制度

by internalmedicine | 2010-08-06 12:07 | 糖尿病・肥満  

個人情報保護法をもう一度見直そう!

個人情報保護法は、ある種の人たちの利便に使われ、公益が忘れ去られている。

この法律のため、医療機関でも多くの混乱とコスト増大、多くの人たちとの、conflictが生じている。

この法律の呪縛から除外されたマスコミは、個人情報があらゆる法律より優先するという考えを持っているようである。
事例:個人の情報が、結核蔓延対策より重要という小倉キャスター 個人情報保護法をしらない非常識 2009-04-08 11:09

そろそろ、この法律を見直した方がよいのではないか・・・と思ってたのだが、意外な形で、この話題が降ってわいてきた。

個人情報保護法見直しも=高齢者の所在不明で検討指示-官房長官

 仙谷由人官房長官は5日午後の記者会見で、高齢者の所在不明が相次いでいる問題で、個人情報保護法が所在把握の障害になっていることから、同法改正の是非などを検討するよう関係部局に指示したことを明らかにした。
 高齢者の安否確認に当たっては、同法施行で個人情報保護の意識が高まり、地方自治体が情報提供を拒まれる問題点などが指摘されている。仙谷長官は、同法が災害救助の際も障害となることを指摘。年金受給世帯などを念頭に「ある要件の下では調査の権限が強化される必要がある」と述べた。(2010/08 /05-19:08)http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010080500836


個人情報保護法なる悪法はどのようないきさつで成立・可決したのだろう?

日本の個人情報保護法は、当時の政府が「電子政府」実現を急いだ。
対して、これを寄付した、人権派弁護士が中心となり、個人情報をまもれと政府に迫った。
2001年2月2日に、日本弁護士連合会が示した、個人情報保護基本法制に関する大綱に
対する意見書」にある「何よりも先ず個人情報の保護」が優先された。
互いに、その成立を急いだため、かなりいびつな制度法律となった。
参考:http://www.jj-souko.com/elocalgov/contents/c131.html#s3


さらに、世論形成上のメディア対策のため、マスコミの利権温存に当時の政府が動いた。

『日本新聞協会』の個人情報保護法に於ける謀略

2001年3月27日に閣議決定された「個人情報保護法案」なるものは、『日本新聞協会』に加盟していない団体は個人が特定できることを言ったり書いたりすることは許されないという意味で、『日本新聞協会』以外の機関や個人は事実上「報道」をする資格がなくなるということであり、ひいては世の中を全て「記者クラブ」という利権の場にしてしまうということを内包した恐ろしいものでもあったということにもなるわけです。
(http://intmed.exblog.jp/1455945)


すなわち、砂上の政策・・・「IT政府」実現のため、一部のひとたちの利権を温存・増大させたまま、個人情報保護法なるいびつな法制度ができたわけである。

当然ながら、国民生活末端に多くの不具合が出現した。

近隣での回覧板配布などの制限から始まり、学校では緊急連絡網が作成できない・・・など
医療機関では、本人の同意がとれない状況下で家族に連絡がとれないことや、逆手にとった詐欺など・・・もっと深刻な事態が生じているのである。

この国の糞役人作成施策の共通の特徴は、反省しないことである。

これを機にこの悪法の整理をしてほしい

左巻きの人たちの理想郷であるスウェーデンでは以下のようなはなしには寛容なようである。

医学研究への生体試料利用に拒否的なのは極々小数(スウェーデンの研究)  2008-07-25


日本の左翼って、得手勝手なのである


iPadでびゅーんとやらをいじってたら・・・久しぶりに週刊朝日にめぐりあった。その中に、北欧型福祉社会の幻想にふれた記事があった・・・実は、高負担低福祉で、医療などは最低という記事
朝日新聞OB”大熊由紀子”が、北欧型夢社会の嘘っぱちを書き綴ってたのが20数年前・・・隔世の感がある・・・当のご本人は反省ないようだが・・・

by internalmedicine | 2010-08-06 10:25 | くそ役人  

MRI大脳白質病変は卒中・認知症・死亡リスクと関連

私は、「無症候性脳梗塞・隠れ梗塞」などMRIにより作成された”病気”のその意義に懐疑的。

今回明らかとなった”大脳白質病変”の存在が、その後の認知症・卒中・死亡と関連したという所見は重要だが、「白質病変・・・即、何らかの治療」ということではない・・・と思う。


MRIによるWhite matter hyperintensity(大脳白質病変)から卒中、認知症、死亡リスク増加が予測される。故に、診断検査の一部として、脳血管イベントリスク増加を示唆するものであり、研究の分野で介在マーカーとしての役割を支持する。
この知見が、卒中・認知症のスクリーニングの至適な詳細化につながることを期待する


卒中


認知症

死亡


The clinical importance of white matter hyperintensities on brain magnetic resonance imaging: systematic review and meta-analysis
Stephanie Debette, H S Markus
BMJ 2010;341:c3666



 
大脳白質病変について日本脳ドック学会は以下のように規定している1)。
 大脳白質病変は、T2強調画像やプロトン密度強調画像で脳室周囲白質や深部・皮質下白質に淡い高信号病変を呈し、FLAIR画像では明瞭な高信号を呈する。T1強調画像では等信号あるいは大脳灰白質と同程度の軽度低信号を示す。大脳白質病変は脳室周囲病変(Periventricular Hyper-intensity:PVH)と深部皮質下白質病変(Deep and Subcortical White Matter Hyperintensity:DSWMH)に分けられる。
http://www.jsts.gr.jp/guideline/220_222.pdf

by internalmedicine | 2010-08-06 08:48 | 精神・認知