2010年 08月 26日 ( 4 )

 

スタチンとがんの問題と否定・・・その繰り返し 

Jonathan Emberson ( University of Oxford )が 25RCTの所見で、スタチンとがんの関連を否定する報告をする予定


Emberson J, et al "Safety of statin therapy: meta-analysis of data on cancer from 166,000 participants in 25 randomised trials" ESC 2010; Abstract 5035.


・ スタチン vs 対照 比較の20トライアルで、がん発生 3502(1.4%/年) vs 3514(1.4%/年):相対比 0.99
・ スタチン vs 対照 比較の同じトライアル比較で、死亡 1289 vs 1281 :相対比 1.00
・ スタチン 多い vs 少ない の比較5トライアルで、がん発生 1466 vs 1472(1.6%/年):相対比 1.02、がん死亡率 447 vs 481(0.5%/年) :相対比 0.88(95%信頼区間 0.67-1.15)
・がん頻度、部位を問わない死亡率に関して、治療期間を増加させての検討でも、サブグループの検討でもスタチン治療によるエビデンスなし。




スタチンは癌に対してニュートラル 2006-01-12


Statins and Cancer Prevention: Fact Sheet
http://www.cancer.gov/cancertopics/factsheet/prevention/statins

by internalmedicine | 2010-08-26 11:06 | 動脈硬化/循環器  

ESC: European Society of Cardiology Congress Meeting

ESC: European Society of Cardiology Congress Meeting
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/ESCCongress/

by internalmedicine | 2010-08-26 10:34 | 動脈硬化/循環器  

家庭内血圧測定・持続血圧測定masked hypertension

masked hypertensionは“Masked Hypertension”・・・本来は持続血圧計を用いた概念であったはずだが、家庭内血圧測定でもこの言葉を使うようになったようだ・・・なんていい加減な連中が多いのだろう・・・と、憤慨

まぁ、大きな流れに逆らわない、こそくな人生を過ごしたいという私・・・これからは、家庭内血圧測定の場合も、このmasked hypertensionを呼ぶことにしよう。



Masked Hypertension: Evaluation, Prognosis, and Treatment
American Journal of Hypertension 23, 941-948 (September 2010) | doi:10.1038/ajh.2010.112



自己測定血圧と携帯型血圧が広く用いられるようになり、MHがひろく認識されるようになった。
様々な要因があり、喫煙、アルコール、運動、仕事、心理学的ストレスが、臨床的に遭遇する場所以外で、血圧を上昇させる。
多くの研究で、標的臓器障害を、MHと持続高血圧と比較したところ、真に正常者にくらべ増加することが示されている。
MH患者は、正常者に対して1.5-3倍の主要CVリスクを示し、リスクは持続的高血圧者と差がない

レビュー全体から見ると、主要CV疾患のリスクは、正常血圧者より、”自己測定定義のMH”で、ハザード比 2.13;95%信頼区間 1.35-3.35;P=0.001)、”24時間持続測定定義のMH”で、2.00;95%CI 1.54-2.60;P=0.001)

MHは自己測定・持続測定ともに、潜行的、予後的因子である。

MHは、この病態になりやすい人たちに対して検討すべき事項である。

降圧治療はこれをテーマにされてきているが、まだ、アウトカムベネフィットとの関連は未決である。


ABPMも保険適応となっており、この診断名の正確さは重要なはずだが・・・
24時間自由行動下血圧測定は、24時間血圧計の使用(ABPM)基準に関するガイドラインに沿って行われた場合、算定の対象となります。
(2008年4月より)

【D225-3 24時間自由行動下血圧測定】
24時間自由行動下血圧測定は、日本循環器学会、日本心臓病学会及び日本高血圧学会の承認を得た「24時間血圧計の使用(ABPM)基準」に関するガイドライン」に沿って行われた場合に、1月に1回に限り算定する。
厚生労働省 2008年3月5日発表


”職場高血圧”・”仮面高血圧”・”逆白衣高血圧”なんて造語で はしゃいでた人たちのおかげで、すっかり、臨床の現場に混乱が生じた

by internalmedicine | 2010-08-26 09:43 | 動脈硬化/循環器  

青少年:パソコン・コンピュータゲーム・テレビ視聴が増えるほど頭痛・背部痛など訴えが増える

パソコン、コンピュータ・ゲーム、テレビ視聴などのスクリーンをみる時間が増えるほど、青少年は、背部痛・頭痛などの身体症状の訴えが増える。これは、スクリーンの種類、すなわち、パソコン・テレビなどの種類を問わず、性別も問わず、一致した現象である。


Screen-based activities and physical complaints among adolescents from the Nordic countries
BMC Public Health 2010, 10:324doi:10.1186/1471-2458-10-324


上記結論とこの図表を見るのと雰囲気が違う。
すなわち、テレビ視聴は一貫して頭痛・背部痛ともに一番影響がある
女の子ではコンピュータゲームでは逆に改善している。シューティングゲームなどの終始力を込める内容のゲームが少ないせい?
http://www.biomedcentral.com/1471-2458/10/324/table/T3

by internalmedicine | 2010-08-26 08:28 | メディア問題