2011年 07月 07日 ( 6 )

 

チャンピックス服用中運転禁止

ファイザーMRさんからの聞き、確認

【 医 薬 品 名 】 バ レ ニ ク リ ン 酒 石 酸 塩
【 措 置 内 容 】 以 下 の よ う に 使 用 上 の 注 意 を 改 め る こ と 。
[ 重 要 な 基 本 的 注 意 ] の 項 の め ま い 、 傾 眠 に 関 す る 記 載 を「 め ま い 、 傾 眠、 意 識 障 害等 が あ ら わ れ 、自 動 車 事 故 に 至 っ た 例 も 報 告 さ れ て い る の で 、自 動 車 の 運 転 等 危 険 を 伴 う 機 械の 操 作 に 従 事 さ せ な い よ う 注 意 す るこ と 。 」
http://www.info.pmda.go.jp/kaiteip/20110705A001/06.pdf




運転必須の田舎じゃ禁煙治療後退の大問題!

米ファイザーの禁煙補助薬、心臓病リスク高める恐れ [2011-07-05]
 ↑
これよりインパクトが大きかった。


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”薬害オンブスパーソン”とチャンピックスを検索すると・・・なんか事情が透けてくる。
行政・製薬会社が屈した格好だと思う。

by internalmedicine | 2011-07-07 15:58 | 喫煙禁煙  

日焼け疼痛原因物質:ケモカインCXCL5 治療介入開発の可能性

英国研究者たちが日焼けによる持続性疼痛に関連する分子を発見し、日焼け後の痛みに対する治療開発に期待される研究成果を発表(abc good morning america)。
Science Translational Medicine 七月六日号
CXCL5 Mediates UVB Irradiation–Induced Pain
John M. Dawes, Margarita Calvo, James R. Perkins, Kathryn J. Paterson, Hannes Kiesewetter, Carl Hobbs, Timothy K. Y. Kaan, Christine Orengo, David L. H. Bennett, and Stephen B. McMahon 6 July 2011: 90ra60



解説:Science Translational Medicine: New Clues to Why Sunburn Hurts
http://www.aaas.org/news/releases/2011/0706sp_sunburn.shtml

CXCL5は、UVB放射ラットの最大疼痛時期に増加するだけでなく、健康ラット皮膚へ注射することで反応も増
加。疼痛効果は好中球やマクロファージも関与していることを見いだした。感覚神経線維に疼痛sensitizing分子とともにこれらの細胞がCXCL5を分泌している。CXCL5中和抗体で疼痛緩和することも示している。



RANTES (Regulated upon Activation, Normal T-cell Expressed, and Secreted)で、血小板やT細胞由来の好酸球走化性物質、RANTESはC-Cケモカインの分子量8 kDaのメンバーです。RANTESは線維芽細胞や上皮細胞に早く誘導されますが、T細胞においては活性化の3-5日後に増大します。C-Cケモカインファミリーの他のメンバーと同様にRANTESは単球、NK細胞、好酸球、T細胞の強い走化性因子として機能します。RANTESは活性化単球に発現し、NK細胞に構成的に発現していると報告されています。(http://baybio.co.jp/jd/detail.php?sk1=51&sk2=9905)


abcの記事の”アスピリン服用”は意味あることなのだろうか?、ひたすら冷やして、加湿が大事で、その後皮膚の剥離の問題がでてくるが、皮膚そのものははがさず保持すること。カバーをすることなどが書かれている。

by internalmedicine | 2011-07-07 14:55 | 環境問題  

ランダム化対照試験 : 終末期患者への”dignity therapy”の効果

終末期の患者にとって、”dignity therapy”と呼ばれる新しい心理療法

患者のdistress(苦痛)を緩和に関するエビデンスはないが、
終末期のexperienceを改善することに関して、エビデンスが認められたというもの


”dignity”って、”威厳、 尊厳、 品位、気品”という意味。

医学書院(第2793号 2008年8月11日 第13回日本緩和医療学会開催 「広げる・深める・つなげる――技と心」をテーマに )にカナダ・マニトバ大教授のHarvey Max Chochinov氏によって,氏自身が開発した心理療法である“Dignity Therapy”(あなたの大切なものを大切な人に伝えるプログラム) の記載がある。
参照:http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02793_01


Chochinov H, et al "Effect of dignity therapy on distress and end-of-life experience in terminally ill patients: a randomized controlled trial" Lancet Oncol 2011; DOI: 10.1016/S1470-2045(11)70153-X.


95%ががん患者である、441名の余命推定六ヶ月以下の患者を対象に、三つのグループに分けた。研究登録distress(苦痛)レベルは問わなかった。distress levelは介入により有意に変わらず。
サンプル内のdistress率がサンプルで低かったため、おそらく、distressの有意差が出なかったのではないかといういいわけをChochinovらは記載している。

筆者らしい、そんないいわけはともかく、dignity therapyを受けた患者は、患者自身にも家族にも役だったという報告をしており、QOL改善、そして、dignity感の改善に役立ち、家族がいかに見守り評価してくれたかを理解する率が高かったとした (P≤0.002 for all)。
dignity therapyはclient-centered careより、スピリチュアルなwell-beingにおいて有意に良好で、自己報告悲哀・うつ感情改善に関して標準緩和ケアより有意に良好 (P≤0.009 for both)
標準緩和ケアに比べ、比率として、dignity therapyの満足度は高い (P<0.0001).

dignity therapyのような心理治療介入はタイムリーに患者、家族に” existential issues”(”生命の大切さ”と訳されているようだが、 ”その人が生存した意味”と私はとりたい)に着眼するチャンスを与えてくれると  Cheryl Nekolaichuk(Grey Nuns Community Hospital in Edmonton, Alberta)は述べている。



参考:Dignity Therapy: A Novel Psychotherapeutic Intervention for Patients Near the End of Life
Journal of Clinical Oncology, Vol 23, No 24 (August 20), 2005: pp. 5520-5525


終末期の患者さんたちだけでなく、そうでない自分たちも、自分の存在意義を考えさせられる治療法のようだ。



Harvey Max Chochinovの書籍:Handbook of Psychiatry in Palliative Medicine で、"dignity therapy"表題の書籍はない?

by internalmedicine | 2011-07-07 10:42 | 終末期ケア  

携帯電話メッセージによる禁煙支持指導:単盲検化ランダム化トライアル

禁煙時期に応じたメッセージは禁煙率アップに有効という話

すぐ出来そうだし、各医療機関や製薬会社など、検討してはどうだろう。

Smoking cessation support delivered via mobile phone text messaging (txt2stop): a single-blind, randomised trial
The Lancet, Volume 378, Issue 9785, Pages 49 - 55, 2 July 2011


11914名評価、5800名をランダム化し2915をtxt2stop介入、2885を対照群割り付け
プライマリアウトカム・データは5524名で、六ヶ月後の禁煙評価。
生物化学的評価による禁煙率はtxt2stop群で有意に高い (10·7% txt2stop vs 4·9% control, relative risk [RR] 2·20, 95% CI 1·80—2·68; p<0·0001)
同様の結果がフォローアップ不能除外・追加でも結果は同等
有意なheterogeneityはすべての事前登録サブグループで観られず



介入群メッセージ例
In lead-up to quit date
“To make things easier for yourself, try having some distractions ready for cravings and think up some personal strategies to help in stressful situations”; “why not write an action list of your reasons why you want to quit. Use it as your inspiration.”

Message relating to specific issues
“TXT2STOP: Think you'll put on weight when you quit? We're here to help - We'll TXT weight control and exercise tips, recipes, and motivation tips.”

On quit date
“This is it! - QUIT DAY, throw away all your fags. TODAY is the start of being QUIT forever, you can do it!”

After quit day
“TXT2STOP: Quick result! Carbon monoxide has now left your body!”; “Day4=Big day - cravings still strong? Don't worry tomorrow will be easier! Keep your mind & hands busy. Save this txt so u can txt CRAVE to us at any time during the programme.”

In response to text “crave” request
“Cravings last less than 5 minutes on average. To help distract yourself, try sipping a drink slowly until the craving is over.”

In response to text “lapse” request
“Don't feel bad or guilty if you've slipped. You've achieved a lot by stopping for a while. Slip-ups can be a normal part of the quitting process. Keep going, you can do it!”



対照群メッセージ例

“Thanks for taking part! Without your input, the study could not have gone ahead!”
“Thanks for taking part. Remember, if you have changed contact details please let us know. We will need to contact you at the end of the study.”
“Being part of this will help others in the future. Thanks for your help!”
“Thanks for taking part! The study is important and is supported by the UK Medical Research Council.”
“Only 4 more weeks to go until completion of the study!”
“We will be contacting you soon to collect final information. Any change in contact details txt us on 65151. Thanks once again!”





by internalmedicine | 2011-07-07 09:58 | 喫煙禁煙  

心不全非代償:遺伝子組み換えBNP点滴ネシリチド静脈投与 明確な効果なし

組み換えヒトB型ナトリウムペプチド静脈内点滴製剤ネシリチド(Nesiritide)の静脈内点滴投与は、”非代償性うっ血性心不全で入院している患者は,ネシリチドの治療によって,その血行動態機能と臨床状態が改善する.したがって,ネシリチドの静脈内投与は,非代償性うっ血性心不全の短期治療に有用である”と(N Engl J Med 2000; 343 : 246 - 53 : Original Article)で書かれてたのに・・・


Effect of Nesiritide in Patients with Acute Decompensated Heart Failure
N Engl J Med 2011; 365:32-43July 7, 2011

急性心不全入院患者 7141名の割り付け
nesitritideとプラセボを、標準治療に加え、24-168時間投与

Coprimary end pointは6-24時間の呼吸苦変化、7ポイントLikert scale、30日間心不全再入院・死亡複合エンドポイント

プラセボ比較で、nesiritide投与群は、著明、軽度改善報告比率は多い(6 時間 (44.5% vs. 42.1%, P=0.03)、24時間 (68.2% vs. 66.1%, P=0.007))、しかし、事前設定有意値には見合わない程度 (P≤0.005 for both assessments or P≤0.0025 for either)

30日以内の心不全再入院・全原因死亡は、niesitritide群で 9.4% v プラセボ 10.1% (絶対値差, −0.7 %; 95% 信頼区間 [CI], −2.1 to 0.7; P=0.31)

30日時点での全原因死亡率の有意差なし(3.6% with nesiritide vs. 4.0% with placebo; absolute difference, −0.4 %; 95% CI, −1.3 to 0.5)、腎機能悪化率(eGFR 25%減少定義)も有意差無し  (31.4% vs. 29.5%; odds ratio, 1.09; 95% CI, 0.98 to 1.21; P=0.11)



意味のない薬と判明した ・・・ ”失われた10年”(The Lost Decade of Nesiritide)だそうだ。

昨年のAHAでも報告されている。
ASCEND-HF 急性非代償性うっ血性心不全へのネシリチド投与で呼吸困難改善効果示せず
公開日時 2010/11/15 13:00



日本の厚生行政による、ドラッグディレイのおかげで助かった?

by internalmedicine | 2011-07-07 09:09 | 動脈硬化/循環器  

結論は、緑茶摂取は、総コレステロール、LDLを低下させることは確実だが、たいした影響ではない。

結論は、緑茶摂取は、総コレステロール、LDLを低下させることは確実だが、たいした影響ではない。

Green tea intake lowers fasting serum total and LDL cholesterol in adults: a meta-analysis of 14 randomized controlled trials
First published June 29, 2011, doi: 10.3945/​ajcn.110.010926
Am J Clin Nutr August 2011


1136名を対象とする14のランダム化対照試験を現行メタアナリシスに適として判断し、対象

緑茶消費は有意に 総コレステロールを7.2mg/dL(95% CI: -8.19, -6.21 mg/dL;P<0.001)低下させ、LDLでは  2.19 mg/dL (95% CI: −3.16, −1.21 mg/dL; P < 0.001)低下。
血中HDL濃度平均変化は有意ではなかった。サブグループや感度分析では、介入種類、緑茶カテキン量、研究期間、個別健康状態、研究の質には影響されない結果。
有意なheterogeneityは、TC、LDLコレステロール、HDLコレステロールに関して認めず、fixed-effects modelベースの報告結果であった。


"緑茶”と”減量”や”肥満”というワード検索すれば、その種の報告や宣伝、随分拾うことが出来る。中には公的と思われるところまで・・・。

昨日のためしてガッテンではないが・・・
その効果・影響度を数字で示さなければ、コレステロールが減るという口先詐欺である。


昨日(H23.7.6)のためしてガッテンは”ベイズ推計”・”検診の感度特異度、尤度”や”母集団からサンプル抽出詐欺”などを扱っていておもしろかった。久しぶりに評価できる内容であった。
根拠となる数字を出さない詐欺、数字でだます詐欺、数字の根拠を偽る詐欺・・・民間・行政を含め詐欺だらけのこの世の中・・・

by internalmedicine | 2011-07-07 08:16 | 動脈硬化/循環器