カテゴリ:医療一般( 809 )

 

FDA:HEMACORD承認 hematopoietic progenitor cells-cord (HPC-C) cell therapy

HEMACORD (hematopoietic progenitor cells, cord blood)
http://www.fda.gov/BiologicsBloodVaccines/CellularGeneTherapyProducts/ApprovedProducts/ucm279608.htm

プレス・アナウンス:http://www.fda.gov/NewsEvents/Newsroom/PressAnnouncements/ucm279575.htm


hematopoietic progenitor cells-cord (HPC-C) cell therapy承認

造血始原(前駆)細胞・臍帯血細胞治療とでも訳すのだろうか?

適応としては、造血幹細胞移植として、特定の血液系悪性疾患、遺伝性代謝・免疫系疾患への応用が考えられている。

特定の臍帯血ユニットのライセンス付与のための “Guidance for Industry: Minimally Manipulated, Unrelated Allogeneic Placental/Umbilical Cord Blood Intended for Hematopoietic Reconstitution for Specified Indications”というタイトルの2009年ガイダンスを発行。2年で、HPC-C製造期間を設けライセンス付与、新薬研究の仕組みを導入。2011年10月20日にphase-in period週yろう。参加はこれまで承認を受けなければならなかった。


アメリカの国家的取り組みを感じる・・・日本の頼りない厚労省・経産省で太刀打ちホントに出来るのだろうか? TPPでは防波堤も無くなる。 日本の創薬に関して・・・終わりを告げている
(少々、ざまぁ みろ という気分もある ・・・ しかも、まだ、大手製薬メーカーにおつとめのエリートさんたちでもお気づきでないようで・・・)

by internalmedicine | 2011-11-14 09:21 | 医療一般  

システマティック・レビュー: まだ不明確な部分が多い プライマリ・ケアでの運動推奨効果

プライマリ・ケアに於ける運動の奨励の、運動身体活動性・身体健康アウトカム改善への影響

Effect of exercise referral schemes in primary care on physical activity and improving health outcomes: systematic review and meta-analysis
BMJ 2011; 343 doi: 10.1136/bmj.d6462 (Published 6 November 2011)
Cite this as: BMJ 2011;343:bmj.d6462


効果、健康指標、とじこもりの人たちにリソース利用を行うことが医学的診断有無にかかわらず有効かどうかなど・・・不明確なところが多い。

いくつかのシステマティック・レビューでは、運動推奨スキームのエビデンスを検討し、これらのスキームが短期的に運動不足成人の身体活動性を増加するという結論を出している。いくつかのRCT(総数で21)あるが、サードパーティーへの具体的紹介なしの介入であり、運動推奨スキームへの特異的インパクトを有する報告は少ない。



私の住む地域では、自治体首長とともに、体育大学が地域医療を無視して老人たちを集め暴走的運動推奨スキームを行っている。プライマリ・ケアとの連携がないため、正確なリスク層別化がなされず、合併症リスク無視された、無法的なスキームである。

また、個人的には、”ロコモ”という整形外科の先生たちの推奨に関して疑問を持っている。
筋骨格・関節系など運動系の問題だけがsedentary減少の理由でもなければ、合併症でもないし、生命予後に関わるのもそれ以外の多系統的なものの関与も大きいと思う。・・・にもかかわらず、整形外科疾患だけに問題を限定する考え方って、多領域の医学専門家から疑問が広がるだろう。真に、運動推奨したければ、多領域・学際的とりくみが必要と思うのに・・・


ロコモと脅すだけなら転倒リスクが増える?:転倒リスク自覚増加ほど転倒増加  2010/09/29 10:53:00

さっそく ・・・ ロコモの犠牲? NHKで骨折事故 2009/04/07 09:39:00

by internalmedicine | 2011-11-10 11:25 | 医療一般  

整体師、整骨院、柔道整復師・・・

この事件の「整体師」と「整骨院」経営の関係は・・・、”整体師・開設者”の”施術所”ということなのだろうか・・・

知っての通り、”整体師”は民間呼称、”柔道整復師”は国家資格。

民間資格と公的資格の呼称の混同の問題だけでなく、柔道整復師と整体師(士)の仕事の峻別がなされてたか気になるところである。特に、保険を用いた施術に関して・・・

みだしは・・・「拳銃所持、整体師を逮捕」
整体師、整骨院、柔道整復師・・・_a0007242_14591810.jpg


本文は・・・「整骨院経営者を逮捕」
整体師、整骨院、柔道整復師・・・_a0007242_14593149.jpg



朝日新聞は、
整体師を拳銃所持容疑で逮捕 自宅に改造拳銃8丁と実弾

 静岡県警と警視庁の合同捜査班は31日、静岡県伊東市八幡野、整体師小川幸一容疑者(59)を銃刀法違反(拳銃加重所持など)の疑いで逮捕し、発表した。容疑を認めているという。

 県警薬物銃器対策課などによると、小川容疑者は14日、自宅に自動装填(そうてん)式の改造拳銃5丁と、このうちの2丁と適合する手製の実弾2発、回転弾倉式の改造拳銃3丁と、どれとも適合しない実弾5発を所持した疑いがある。

 小川容疑者の自宅からは万力などの工具がそろっており、県警は拳銃マニアとみて調べている。

by internalmedicine | 2011-10-31 16:54 | 医療一般  

卒中・心筋梗塞 Transition of Care 問題

transition :入院(入所)から、他の施設、外来、在宅への移行

定義は多くあるが、コンセンサスが必要。
だが、入院科医師から退院までの2つのコンポーネントにベネフィット効果関連エビデンスが少なく、システマティックレビューの所見に関しては十分なエビデンスがない。

Transition of Care for Acute Stroke and Myocardial Infarction Patients: From Hospitalization to Rehabilitation, Recovery, and Secondary Prevention
http://www.effectivehealthcare.ahrq.gov/index.cfm/search-for-guides-reviews-and-reports/?pageaction=displayproduct&productID=821

pdf: http://www.effectivehealthcare.ahrq.gov/ehc/products/306/821/EvidReport-Transistions_20111031.pdf

”Transition of care intervention”の4つのカテゴリー
(1) hospital-initiated support for discharge was the initial stage in the transition of care process
(2) patient and family education interventions were started during hospitalization but were continued at the community level
(3) community-based models of support followed hospital discharge
(4) chronic disease management models of care assumed the responsibility for long-term care.

by internalmedicine | 2011-10-31 09:33 | 医療一般  

5つのベッドサイド医療情報要約サイト 更新速度比較

Clinical Evidence、 EBMGuidelines、 eMedicineDynamedUpToDateという5つの point of care information summaries

これらを医療状況カバー率、エディトリアルの質、エビデンスベースの方法論評価

Speed of updating online evidence based point of care summaries: prospective cohort analysis
BMJ 2011; 343:d5856 doi: 10.1136/bmj.d5856 (Published 23 September 2011)
Cite this as: BMJ 2011; 343:d5856


2009年4-12月まで、128のレビューまとめ


文献サーベイランスから53% (68) 、Cochrane Libraryから47% (60)

9ヶ月時点で、Dynamed はサンプルレビューの87%引用
他の引用率は50%未満

あきらかにDynamedのアップデートスピードは他よりぬきんじている。

たとえば、EBM Guidelines、Clinical Evidence の この対トップパフォーマーのハザード比は  0.22 (95% 信頼区間 0.17 to 0.29) 、 0.03 (0.01 to 0.05)



Updating curves for relevant evidence (128 systematic reviews) by point of care information summaries (log rank χ2=404, P<0.001)





Updating curves of Cochrane reviews (n=60) by point of care information summaries (log rank χ2=300, P<0.001)





Updating curves of non-Cochrane reviews (n=68) by point of care information summaries (log rank χ2=188, P<0.001)

by internalmedicine | 2011-10-21 16:23 | 医療一般  

ヘテロ二価リガンド:マスト細胞へのIgE結合阻止 アナフィラキシー予防治療への可能性  

Design of a Heterobivalent Ligand to Inhibit IgE Clustering on Mast Cells
Chemistry & Biology, Volume 18, Issue 9, 1179-1188, 23

食物アレルギー、薬剤アレルギー、喘息様反応などの1型アレルギー治療へのブレークスルーアプローチとのこと


ヘテロ二価リガンド:heterobivalent ligand (HBL)により血中のアレルゲンのマスト細胞への結合阻止
ヌクレイチド・アナログと結合する、それ自体は免疫原性のない特異抗体との反応するハプテン
それにより食物アレルギー、蜂などの昆虫刺症、抗生剤他の薬物アレルギーでのアナフィラキシー発症予防の可能性

by internalmedicine | 2011-10-14 08:25 | 医療一般  

iPS技術:アンチトリプシン欠損治療 皮膚組織から万能細胞作成

アンチトリプシン欠損患者の皮膚採取し、ウィルスベクターによるreprogram蛋白導入(すなわち、iPS)による万能細胞への導入による治療の初期段階報告

Targeted gene correction of α1-antitrypsin deficiency in induced pluripotent stem cells
Kosuke Yusa et. al.
Nature (2011) doi:10.1038/nature10424

by internalmedicine | 2011-10-13 09:22 | 医療一般  

外来頻度:糖尿病・血圧・脂質コントロールのため2週毎の受診が望ましい

外来診療軽視に移行しつつある日本の医療

対し、米国では糖尿病患者の2週に1回医療機関受診が糖化ヘモグロビン改善、血圧、LDL-C改善につながるという報告がなされた。

Encounter Frequency and Serum Glucose Level, Blood Pressure, and Cholesterol Level Control in Patients With Diabetes Mellitus
Fritha Morrison et. al. 
Arch Intern Med. 2011;171(17):1542-1550.

3-6ヶ月毎の受診v1-2週後との受診比較で 
・糖化ヘモグロビン7.0%未満到達期間中央値は4.4ヶ月 v 24.9ヶ月(非インスリン)、10.1ヶ月 v  52.8ヶ月(インスリン使用)
・血圧 130/85 mmHg未満到達期間中央値は1.3ヶ月 v 13.9ヶ月
・LDL-C 100 mg/dL到達期間中央値は 5.1ヶ月 v 32.8ヶ月
(P < .001 for all)

多変量解析で医師受診までの期間倍加すると、それぞれの目標到達期間は、HbA1c(インスリン非使用 35%、 インスリン使用 17%)、 血圧(87%)、 LDL-C (27%)増加する (P < .001 for all)

徐々に受診回数を2週に1回まで増やすと次第にコントロールまでの期間が短くなるが、これは薬物クラスの薬物動態への影響と考えられる。


外来頻度3ヶ月に1回というのもざらに見るようになった。治療開始直後から1ヶ月処方などは患者側も当たり前と思っているような昨今。よい薬が出たとしても、コントロールまでの期間長くなり、結果的にはアウトカムも悪くなるだろう・・・

by internalmedicine | 2011-09-27 10:11 | 医療一般  

イブプロフェン 光学異性体R型はカンナビノイド受容体経由の作用を有する

イブプロフェンの作用機序はCOX経由だけでないとのこと。
参照:http://www.eurekalert.org/pub_releases/2011-09/vumc-spa092311.php

Marnettらのチームは、10年ほど前、COX-2がendocannabinoidのoxygenationを行い、鎮痛・抗炎症作用を示し、cannabinoid受容体の活性化を報告した。この受容体は、マリファナの作用と同様の機序の部分である。

さらにアラキドン酸代謝に比べてもendocannabinoid代謝の強力な抑制作用を示すことを示した。

イブプロフェン異性体である、naproxen、flurbiporfenは、それぞれ、R、S versionがある。S-versionにCOX-2阻害作用があると想定されていた。

MarnettらはR-profenがendocannabinoidへの作用を有すると想定し、さらに、R-profenが、分離脊髄後根神経節内のendocannabinoid代謝の選択的効果を示し、 COX-2発現増加下培養中で、アラキドン酸やendocannabinoidを刺激し、COX-2でoxidationされる。なお、R-profenはendocannabinoidに作用するが、アラキドン酸阻害作用はない。


(R)-Profens are substrate-selective inhibitors of endocannabinoid oxygenation by COX-2
フロベン(科研製薬) 、さらに、プロドラッグとしてのフルルビプロフェンアキセチルプロドラッグとしてのフルルビプロフェンアキセチルとして販売、ロピオン注。さらに貼付剤として含有しているのがアドフィード(リードケミカル、科研製薬)、ステイバン(トクホン、吉富製薬)、ゼポラス(三笠製薬)など(wikiから)

メカニズムを知ると、イブプロフェンやR-form剤に関して、内在性カンナビノイド受容体経由機序ってのは薬効として興味深い。ただ、R-formの貼付剤って意味あるのだろうかという気になる・・・

by internalmedicine | 2011-09-26 09:20 | 医療一般  

薬剤師ケアによる心血管疾患リスクマネージメント効果

心血管疾患(CVD)リスク外来患者に対する薬剤師ケアのインパクト

Impact of Pharmacist Care in the Management of Cardiovascular Disease Risk Factors
A Systematic Review and Meta-analysis of Randomized Trials
Valérie Santschi et. al.
Arch Intern Med. 2011;171(16):1441-1453.

薬剤師ケアは有意に収縮期・拡張期血圧を下げ(19 研究 [10 479 患者]; –8.1 mm Hg [95% 信頼区間 {CI}, –10.2 to –5.9]/–3.8 mm Hg [95% CI,–5.3 to –2.3])
総コレステロールを下げl (9 研究 [1121 患者]; –17.4 mg/L [95% CI,–25.5 to –9.2])
LDLコレステロールを下げ (7 研究 [924 患者]; –13.4 mg/L [95% CI,–23.0 to –3.8])
喫煙リスクを減少させた (2 研究 [196 患者]; 相対リスク, 0.77 [95% CI, 0.67 to 0.89])

多くの研究で薬剤師ケアが通常ケアより改善が見られたが、heterogeneityが有るのも事実




リフィル処方箋のため、日本の外来診療とは異なり、薬剤師が生活指導することは慢性的疾患への通常介入がいかに重要かを示している。

役人が考えたのだろう、兆表面的な薬剤情報提供料目的のパンフ画一的配布でで、かえって、トラブルを生じている。「皮膚のかゆみ」などすべての薬剤情報提供書に書いてあり、アドヒアランス低下をもたらしてしまっている。薬剤師が心血管疾患アウトカムを念頭に置いた指導をしてくれたら当然ながらアドヒアランス向上し、臨床的アウトカムも改善するはず・・・

by internalmedicine | 2011-09-13 08:51 | 医療一般