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トリ・インフルエンザワクチン(第一相試験)

鳥インフルエンザの話題はメディアでは全くあがらないが・・・

鳥インフルエンザワクチンの話・・・

Safety and immunogenicity of an inactivated split-virion influenza A/Vietnam/1194/2004 (H5N1) vaccine: phase I randomised trial
The Lancet 2006; 367:1657-1664


病原性鳥インフルエンザH5N1は渡り鳥を介してアジア・アフリカ・ヨーロッパで広がっている。そして、ヒトへ被害を与える。
現在のH5N1種ヒト・ヒト感染は可能性は少ないが、将来のpandemicの原因となり得る。目的は安全性と免疫獲得の効果判断。

ランダム化・open-labelの非対照治験(phase 1)で300名のボランティア(18-40歳)で、influenza A/Vietnam/1194/2004 (H5N1)に対する6つの不活化ワクチン、
・7・5 μg (with adjuvant n=50)
・〃 (without adjuvant n=49)
・15 μg (with adjuvant n=50)
・〃 (without adjuvant n=50)
・30 μg (with adjuvant n=51
・・〃 (without adjuvant n=51)
2回のワクチン(0日目、21日目を受け、採血(0日、21日、42日目)でHaemagglutination inhibition、microneutralisationの検査


結果:
重篤な副作用はない。
1回注射後では一部しか効果がない。
30μgにて、greatest reaction(seroconversio 67% haemagglutinin-inhibition)
Adjuvantは低用量で改善せず、非アジュバント7.5μg、アジュバント15μg、非アジュバント15μgでは、seroconversion40%以上であった。



インフルエンザ流行マップをみると、意外にいまでもインフルエンザは終焉してないようだ。身近でも地域的症流行があると聞いている。昨年の沖縄の如く、季節外れの地域的な流行がある可能性がある。
・・・1昨年、夏にインフルエンザの迅速キット検査を行ったところ、適応外ということで査定されたことがある(・・・>返還請求したけど、認めず、馬鹿野郎と・・・こういうのを少額訴訟を本来はすべきなのだろう)・・・・こういうのまで・・・ノータリン朝日新聞は過剰請求と呼ぶ

by internalmedicine | 2006-05-20 09:49 | 感染症  

薬の副作用の頻度は民族間で異なる

まぁそうでしょうね・・・やっぱり日本は自国での調査が必要


Systematic review and meta-analysis of ethnic differences in risks of adverse reactions to drugs used in cardiovascular medicine
BMJ 2006;332:1177-1181 (20 May)

564の研究で民族及びadverse drug reactions (ADRs) について

心血管系薬剤の副作用のリスクがethnic groupにより異なる。

McDowellらは、心血管疾患薬剤の副作用についての24の研究のメタアナリシスを行った。

ACE阻害剤の血管性浮腫の相対リスクは、3.0 (95% CI 2.5 ~3.7)



ACE阻害剤による咳嗽相対リスクは白人に比べ、東アジアで2.7(1.6-4.5)


血栓溶解剤による脳内出血の相対リスクは1.5 (1.2 to 1.9)


人種・民族的な分類が副作用調査上必要である。


P450 (CYP) genotypeが考察されているようだが、食事の影響だってありそうだし・・ACE阻害剤の咳嗽頻度は日本が多いというのはしらなんだ・・

by internalmedicine | 2006-05-19 16:09 | 内科全般  

vCJDの不顕性感染の可能性:バリン‐バリン遺伝子型

前提とする仮説
“ヒトvCJD の全ての症例が、メチオン‐メチオン遺伝子型の患者においてであって、これはメチオン‐バリン遺伝子型とバリン‐バリン遺伝子型が、予防的であることを示唆している。
(http://www.cosfa.co.jp/beautyhealth/2006/2006_03/060328.pdf)


しかし、山内氏などは、メチオン‐バリン遺伝子型が単に発症時期が遷延化しているだけにすぎないという可能性もあると述べている。

全員がコドン129番がメチオニン/メチオニン・ホモのタイプでした。しかし、この遺伝子型が潜伏期にかかわるものであれば、いずれはメチオニン/バリンのヘテロの人での患者の発生が予想されます。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jsvs/05_byouki/prion/pf128.html




今回、バリン‐バリン遺伝子型が潜伏感染を生じているという可能性の論文がBMJに発表された
プリオン蛋白遺伝子(PRNP)コドン129のメチオニンhomozygosity(同質接合体)を有するひとだけが、vCJDに感受性あるサブグループではないのかもしれない。
Ironsideらは、最近の後顧的研究におけるプリオン蛋白関連の疾患で陽性であった人の虫垂サンプルのDNA解析を行った。PRNPのコドン129のvalineのhomozygousであった。vCJDに感受性のあるサブグループに属する人たちがいて、潜伏期間を有し、無症候性キャリアとなる可能性があると警告している。


Variant Creutzfeldt-Jakob disease: prion protein genotype analysis of positive appendix tissue samples from a retrospective prevalence study
BMJ 2006;332:1186-1188 (20 May)
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/bmj;332/7551/1186

12674の虫垂・扁桃腺サンプルの内、3つのプリオン蛋白と関連する陽性サンプル。
採取時、1996-9年に行われた手術時の20-29歳の組織

結果は3つの組織にて2つ適切なDNA検討可能で、療法ともPRNP コドン129 valine homozygousであった。


vCJDに関する研究において、、PrP関連疾患に陽性である3つの虫垂を検討した。
12674標本(11109虫垂、1565扁桃腺)のうちの検討である。
10-30歳において、UKでのvCJD診断数予測から考えて多い数字である。
methionine homozygousサブグループに属する全ての患者で、PRNPのコドン129の多型性があるが、このdiscrepancyの一つの可能性としてPRNP3例のPRNP genotypeの違いではないかと考えられる。
UKでは homozygous 40% 、valine homozygous 10%、heterozygous 50%

vCJDの全ての患者はmethionine homozygous群であった。


特定の表現型のひとが、感染を潜伏させていると言うことは、vCJDの広がりに関して楽観を許さないということとなり、輸血・移植医療などに関わる問題ともなりえる。


Ref)
扁桃腺や虫垂に変異クロイツフェルト・ヤコブ関連プリオン異常発見に関する考察

by internalmedicine | 2006-05-19 10:13 | 感染症  

P>.05 の意味

P>.05の時、論文をみると有意差がない・・・というと、帰無仮説が否定できなかったということ

でも、スピーチ・セッションの時は有意差は証明できなかったが、傾向は認めた・・・と説明されることがある・・・その後、それをもとにスピーチが続くことすらある


帰無仮説にもどって、考え直さないと・・・意味が分からなくなるのだが・・・時折、失念してしまうのが研究者・医者・・・

ところが、マスコミという輩にはそれが洋の東西を問わず、そういう原理・原則がつうじないらしい。
外人の冗談交じりのたとえというのは・・・どうもピンとこない事が多い・・・
特にスポーツネタは・・・マイケルジョーダンくらいは知ってるので、以下の説明はまだわかるが・・・
(Medscapeから)


多くの時間を詰め物と荷物運びに費やした後、バッグは車の中に、補助椅子に子供を乗せ、取り出しやすいようにsnack bagを置き、buckled inし、イグニッションキーを手に持つ。

ところでと・・・妻が問う・・・「カメラは?」

統計学者だとしたら、2つの仮説として即座に変換する。
・“カメラは車の中にある”
・“カメラは家においてある”

車の中の荷造りの中を探すよりは、家に帰って探す方が簡単だとして、二番目の仮説を試験することにする。


数分後に、筆者は普通カメラをもつ、そして家の中でどこにもカメラを見つけられなかったと妻に答えます。

私たちは、「それはどこかに車にあるに違いありません」と結論を下して、旅行に出発します。



我々は帰無仮説として知られる仮説を打ち立てます。興味のない方を仮説としてたて、分析し、P値を得、Pが.05未満なら、我々は帰無仮説を否定し、我々の真に興味ある方を結論づけます。

薬剤トライアルは単純な事例です。プラセボと同等という帰無仮説をたて、もし<.05ならプラセボと薬剤は異なると言うことになります。

Pが.05を超えた場合は、やや複雑になります。

統計学者である筆者が、Mchael Jordanとバスケットを行い、七回のストレートフリースローを放ち、筆者が三つのヒットし四つミスしたとするとコンピューターではP値はFisher exact testにて .07という値が計算されます。

この結果から筆者のバスケット技術とMichael Jordanの技術に相違がないということと判断してはいけない事になります。
多くの研究者、医師、コメンテーターが医学研究の結果解釈に於いて反対の結論をだすことが有ります。

WHIトライアルの低脂肪食の乳癌への評価がなされJAMA 2006年2月8日号で発表されたが、対照群と比べ低脂肪食事女性の乳癌リスクが10%の減少と報告されている。
もしこれがホントに違うなら、安価で毒性のない低脂肪食は毎年1万人米国で減らすことができると言うことになる。

P値はなんと.07であった。

低脂肪食は効果がないと広く解釈されてしまったのである。


New York Timesの社説では、“低脂肪食は試験失敗”とし、このトライアルは“全ての脂肪に対する戦いまだ中身がないという証拠”として掲載された。
しかし、治療が有効であることが示されなかったということだけであり、無効と言うことではない。





フジテレビ・スポンサー不買運動!のこのコメントに賛同
 ↓
医師たたき番組に投資するということは、
医師に向かって、
「お願いですからわが社の製品を使わないでください。」

by internalmedicine | 2006-05-19 08:27 | 医療一般  

慢性咳嗽患者と正常者の咳回数の違い

咳の客観的評価というのは20年以上前関わったことがあるけど、あんまり進歩してない。ほとんどの論文はアンケートによる主観的な咳回数測定のみ
故に、病的な咳嗽回数という基本的なことすら明確でない。

音声記録のみの咳嗽カウントというのも少々議論のあるところだが・・・正常者との違いというのがはっきりしたということで・・・

Cough frequency, cough sensitivity and health status in patients with chronic cough
Respiratory Medicine Volume 100, Issue 6 , June 2006, Pages 1105-1109
【方法】慢性咳嗽20名の患者、9名の健康ボランティア
Leicester Cough Monitor (LCM),:自動携帯デジタル咳嗽モニター(音声記録)

【結果】
平均(sem)咳嗽回数/時間は
・慢性咳嗽にて43(8)
・正常者で2(1)
・・・differenceでいえば 41(95%CI 24-59 P<0.001)

咳嗽回数測定は繰り返し可能:個人でのSD 23咳嗽数/時間 intraclasscorrelation coefficient 0.8

咳嗽回数は身体的(r=0.6 P=.03)、社会的(r=0.7 P=.01)、total leicester Cough Questionaire(LCQ)健康状態スコア(r=0.6 P=.03)、咳過敏性(capsaicin誘発 5回 r=0.9 P=0.008)

【結論】慢性咳嗽と健康対照者において、咳の回数の明確な違いがあることが判明。その回数は咳嗽に特化した健康状態と関連するものである。


by internalmedicine | 2006-05-18 10:15 | 呼吸器系  

分かりにくい吸入薬剤カウント




大塚製薬の メプチン・クリックへラー・・・とても評判が悪い!

何が悪いかというとこのカウンター・・・とても見にくい!


いったい何のことだか・・・分かる人は少ないのでは?



189回と読むそうである。





そして、他の吸入薬剤は残量数表示だが・・・

分かりにくい吸入薬剤カウント_a0007242_177833.jpg


   ↓

分かりにくい吸入薬剤カウント_a0007242_17122531.jpg


とカウントが増加する・・・要するに使用数表示なのである。
残量カウントのある吸入は残量表示だが、これは使用数表示であり、現場に混乱をもたらしている。






昨日の例のフジテレビとんでも番組のスポンサーであるメグミルクがあり、大塚製薬とその関連は大きいからクレームを書いたというわけでもないのだが、たまたま患者からわかりにくいという指摘があった。しばらく別会社のβ2吸入を主体にせざるえまい。

なお、フジのスポンサー製薬会社不買運動
http://society3.2ch.net/test/read.cgi/hosp/1147845919/

by internalmedicine | 2006-05-17 17:31 | 呼吸器系  

エコノミークラス症候群発生は低酸素・低気圧のためではない

denominationが悪いといわれてたのに、そのままが多いエコノミークラス症候群

ANA解説のエコノミークラス症候群の解説では気圧の変化と酸素濃度の低下との関係はすでに書かれていない。ほんとに、低圧・低酸素が凝固系に関わるという仮説も有ったのだろうか?・・・一応、その否定のための論文。

Effect of Hypobaric Hypoxia, Simulating Conditions During Long-Haul Air Travel, on Coagulation, Fibrinolysis, Platelet Function, and Endothelial Activation
JAMA. 2006;295:2251-2261.
長距離の飛行機登場と静脈血栓塞栓の関係は議論が続いている。客室内の酸素分圧低下は地上での座位無動状態と比べそのリスクが増強するかどうか不明であった。

【目的】低圧低酸素分圧、飛行機搭乗中生じるが、hemostasisの活動性を増すかどうか検討したもの
【デザイン・状態・参加者】
一重盲験交差試験、低圧低酸素状態にて八時間座位状態にして健康ボランティア七三名で検討。

【メイン・アウトカム】
凝固活性、線溶系、血小板機能、血管内皮機能のマーカーの変化

【結果】
大気圧(normobaric exposure)でも、座位と日内変動による変動がある。
しかし、低圧・大気圧下でも有意な差はない。


たとえば、低圧状態 vs 大気圧にて
thrombin-antithrombin compllex: 0 ng/mL (95% CI, --0.30 to 0.30 ng/mL)
prothrombin fragment:0.20 nmol/L f1 + 2 (95% CI, --0.03 to 0.01 nmol/L)
D-dimer:1.38 ng/mL (95% CI, --3.63 to 9.72 ng/mL)
endogenous thrombin potentia:2.00% for (95% CI, --4.00% to 1.00%).


【結論】
低圧低酸素状態が、静脈血栓塞栓のリスクが低い人に対して、長距離飛行機搭乗において凝固系における前凝固状態の変化をもたらすということは示唆できなかった。




トイレに行くのをおそれて飲水を控えたり、隣の人に気兼ねして体を動かさない・・・などの方が影響が大きいような気もするのだが・・・


ところで、エコノミークラス症候群に関連して、頻度は少ないながら、旅行歴のある人が卵円孔を介した卒中の可能性が高くなるという報告(Increased frequency of cardioembolism and patent foramen ovale in stroke patients with positive travel history suggesting Economy Class Stroke Syndrome (ECSS))がある。・・・ちょっと怖くなった。

by internalmedicine | 2006-05-17 14:41 | 動脈硬化/循環器  

スポンサー付き臨床トライアルは・・・偏りあり

トライアル結果も金次第で動く可能性あり・・・


Clinical Trial Outcomes and Funding Source
1990年代のデータから、利潤追求型(for-profit)組織の基金による臨床トライアルでは、非利潤追求型組織からの基金のトライアルより新規治療優位な報告が多い。この影響を見るために、現代の心血管臨床トライアルについて調査された。

Reported Outcomes in Major Cardiovascular Clinical Trials Funded by For-Profit and Not-for-Profit Organizations: 2000-2005
JAMA. 2006;295:2270-2274.
324の優れたトライアルのうち21にfunding sourceが書かれてない。
not-for-profit organizationによる104のトライアルのうち、51(49%)が標準治療を超えた新しい治療法の方が有意に優秀であるとのエビデンスの報告であり、53(51%)は否定的。(P=.80)

一方、for-porfit organizationでは、137トライアルの内92(67.2%)は標準治療に比べ有意に新しい治療法の方が好ましいtおの報告であった(<.001)

62のjointの基金トライアルのうち、35(56.5%)という中間的な比率での新しい治療法の方が好ましいという結果であった。

薬剤評価の205のランダム化トライアルの内、新規治療が好ましいという比率はnot-for-profit 39.5、jointly funded 54.4%、for-pofit trialでは65.5%(P =.002)
心血管デバイスの39のランダム化トライアルでは、not-for-profit 50.0%、jointly funded 69.2%、for-pofit trialでは82.4%(P=.07)

基金元にかかわらず、代理的エンドポイントを用いたトライアル、たとえば、定量的血管造影、血管内エコー、血中biomarker、機能的測定は臨床的エンドポイント (54.1%; P = .02)より陽性の所見が多い (67%)。


資金とのつながりのあるトライアルがなんらかのバイアスが加わる可能性が示唆される。

私が以前から不思議と思っている事象・・・ACE阻害剤 vs ARBのトライアルの中には、プライマリエンドポイントででなかったにもかかわらず、サブグループ解析の結果がメインアウトカムであるかの如く宣伝している製薬会社が複数有る。インスリン抵抗性改善薬のトライアルはなぜかプライマリエンドポイントが開封直前に変更されているなど・・・

CARISMAになれなかったclopidogrel http://intmed.exblog.jp/3513627/)などにも疑いを持っている。


この国の医療行政は、間接的・直接的を含め、ほぼ全面的にスポンサー依存型であり、税金から国民の健康を増進を目的としたトライアルはほとんどないため、for-profit organizationの関与が少なからずあると思って他方がよいだろう。
・・・最近のメタボリックシンドロームに関する概念の拡大解釈には特に注意が必要と私は思っている。

by internalmedicine | 2006-05-17 10:15 | 医療一般  

フジテレビ

<はしか>患者急増 心当たりのある人は「早めに接種を」 
って問題になっているのも、マスコミも一役かっている。

ワクチン接種という造語の元、日本のワクチン行政は、“ワクチン接種禍”とやらで、ずいぶん諸外国と異なる様相を呈しております。これも、ワクチン=悪者という一方的報道による接種率低下という側面があります。メディアのやり口のひとつに悪者を作り上げ、勧善懲悪の善として自らの役割を作り上げ、悪をやっつけるという水戸黄門的報道・・・それによって見過ごされた社会構造の問題点や誤りすり込まれた情報・・・彼らは何の反省もなく、メディア事態の自己陶酔・自己満足の放送を作り上げているのです(その背後に巨大な既得権益を得ながら・・・)


昨日(H18.5.16)のフジテレビ系の午後7時からの医者たたき番組は、とんでも番組だったようですね。予想通り・・あるある大事典などのとんでも健康番組を作ってる局だけはある。このテレビ局では変な注射まで放送(http://intmed.exblog.jp/2815582/)しています。


テレビ局の医者たたきは年々エスカレートするばかり・・・ほとんどは、ある医療事故を紹介して、”被害者”側の視点からのみ報道、その背後にある問題点、とくにシステム上の問題点は置き去りにして、医者個人の人格批判、そして、高給であるとのミスリーディングなどステレオタイプの報道ばかり

なかでも、番組内の元スポーツ選手の体験談は、医学的に処置としてあり得ないことを当然の治療として紹介し、夜間受診した非専門医の前医を批判。
結論は、“これからは熱が上がればすぐに受診すると決めました”・・・と・・・番組では前医がすべて悪いということに!
(詳細を検討予定)

ある事件・事故が有ったときに、被害者の話ばかり聞くことは、まともな放送・報道ではありえないことです。おそらく、医療事故を起こした病院は名誉毀損訴訟などはおこないだろうというメディアのおごりなのでは・・・そろそろ対象の医療機関・医師会など法的に対処すべき


ところで、いつも不思議なのは放送局がこういう医者たたき番組を行ったときは、その後必ずと医って良いほど、国民負担を増す法律の改定や診療報酬改悪が控える・・・世論の地ならしとして医者たたき番組があるのではないかと思えるタイミングで・・・

“厚労省記者クラブ”のありがたいおつげでもあるのだろうか?


結局、スポンサーだらけの民放テレビ局にまともな報道ができようはずがない


小泉施策による国民皆保険の崩壊へのとっかかりは、特区利用になるなし崩し的医療制度いじり・・・国民からの声ではなく、トップダウン的な方法の利用
具体的には、外資医療機関参入、医療保険への民間参入、外国人医療従事認可など・・・ことを性急に動かしているようである。総理・総裁がかわる前にできるだけ実績を作っておきたいのであろう。(そういう動きは竹中の動きをみればよく分かる。メディアへの寛容性は政府の動きとシンクロしているからであろう・・・)

対する、日本医師会は情けない限り・・・



もう一つの問題は、テレビに頻出するタレント化した医師たちの存在
医師の代表としてはサンプルから逸脱した人たちが代表のようにして発言すること
そして、まっとうで大事な提言もテレビ局側に編集されてしまっている(テレビ出演経験者から聞いた)
・・・医者が悪い・・・のミスリーディングへ荷担していることだけは覚えておくべき

ブログなどで発言している人たちが多いのだから、編集されたことや良い足りないことを表現する方法は多い。・・・是非活用してほしいものだ。



フジテレビ・健康情報番組サマリー:
健康を守るには、民放は見ないことが肝要
である。
(メディアバイオレンス、氾濫する健康有害情報、医療機関との関係悪化を促進する報道など)



主題から外れるが・・・昨日、メディアの恣意性を示唆するおもしろい報道があった


★1世帯平均の貯蓄額1728万円、3年連続で増加

 総務省が12日発表した2005年の家計(2人以上の世帯)の貯蓄
・負債調査によると、1世帯平均の貯蓄は前年比2・1%増の1728万円
だった。調査は02年から始めており、03年以降、3年連続で増加した。

 株価の上昇に伴い、保有する有価証券の時価が同22・7%と大幅に
増えたのが要因だ。

・・・・

 貯蓄は、預貯金や保有する有価証券の合計を指す。

http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20060512i312.htm?from=main3



その大元が・・・この図

フジテレビ_a0007242_1151892.jpg


この分布の偏在性を見れば、平均では分布の代表値として何の意味もない
記者が馬鹿なのか、情報提供者が馬鹿もしくは何らかの意図をもっていることがわかる。


さらに、この貯蓄の中に生命保険が含まれることを表にだそうとしない
http://www.stat.go.jp/data/sav/sokuhou/nen/pdf/gk12.pdf



メディアが示しているのは・・・世の中、貯金も増えました。で・・・そろそろ、消費税を上げても良いですよねぇ・・・あるいは・・・医療事故負担上げても良いですよねぇということなのであろう。



あれほど、医療施設での個人情報保護を批判していた日本テレビは、生命に関わらない自局の社員の不法行為は個人情報を盾に匿名報道ですと・・・
<盗撮>女子高生のスカート内を、日テレのアナウンサー [ 05月17日 11時29分 ]

 横浜市西区のJR横浜駅自由通路で今年2月、女子高校生のスカートの中を盗撮したとして、日本テレビの男性アナウンサー(26)が神奈川県迷惑防止条例違反(盗撮)の疑いで、県警から書類送検されていたことが17日、分かった。保土ケ谷区検は今月2日付で起訴猶予処分とした。
・・・(中略)・・・
日本テレビ総合広報部は「社員のプライバシーにかかわる問題なので当社として話すことはないが、既にこの社員に対し適切な対応を取っている」と話している。【伊藤直孝】


懲役まで至る可能性のある個人情報保護法を守った病院を批判していた辛坊解説員にぜひ解説していただきたい。
辛坊
家族が行った時に、おれの父ちゃんか入院してるか知りたいんだ、と言った時に、病院は、出せません、って言ったの!それでいいのか、って話。だからこういう時には、こういう緊急事態の時には、誰がそこの病院に入院して、誰が被害に遭ってるのかっていう、名前は、キッチリ整理して、発表する必要が、病院もあるし、メディアもあるんです! (尼崎脱線事故時の対応について たかじんの番組で発言)




悪代官=フジテレビ・日本テレビ・TBS・テレビ朝日・TX・・・ですなぁ

by internalmedicine | 2006-05-17 09:43 | メディア問題  

女性の汎下垂体機能低下症に対するテストステロン補充療法

女性の汎下垂体機能低下症で低Androgen状態の場合、テストステロン補充が必要な王である。

Effects of Testosterone Replacement in Androgen-Deficient Women with Hypopituitarism: A Randomized, Double-Blind, Placebo-Controlled Study
The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism Vol. 91, No. 5 1683-1690
女性の下垂体低下症は、副腎・卵巣ホルモンの欠損によるandrogenの欠損である。
テストステロン補充の影響について研究されていない。
デザイン:生理的なテストステロン補充が骨塩、体組成、神経運動行動機能に対して改善をもたらすか?

12ヶ月のランダム化・プラセボ対照研究

テストステロン投与中に平均遊離テストステロンは正常範囲となる
poteroanterior spine以外の平均hip(P=.023)とraius(P=.007)骨塩密度はプラセボに比べてテストステロン投与群では増加し、poteroanteriorは増加した。

fat free mass(P=.040)増加、大腿筋量も増加(P=.038)しかし、fat mass変化せず

Mood (P = 0.029) と性機能 (P = 0.044) は改善
QOLは幾分改善するが、認知機能は改善見られず

耐用性はよく、若干副作用あり、

【結論】この研究は下垂体機能低下症による重症のandrogen欠損女性へのテストステロン補充療法の骨炎、体組成、neurobehavioral functionへの影響をみたもの。




FSH/LHの項目
男性:
Testosterone enanthate (200 mg IM every 2 weeks)
Testosterone skin patch (5 mg/d)

女性:
Conjugated estrogen (0.65--1.25 mg qd for 25 days)
Progesterone (5--10 mg qd) on days 16--25
Estradiol skin patch (0.5 mg, every other day)
For fertility: Menopausal gonadotropins, human chorionic gonadotropins

とすでにハリソンでは書かれていた

by internalmedicine | 2006-05-16 18:04 | 内科全般