<   2008年 02月 ( 99 )   > この月の画像一覧

 

抗原トレランスの可能性:吸入抗原は母乳を介して乳児へ

欧米は授乳至上主義に陥っていて、論文でも授乳が体に良いというのが受けるようだ。

Breast milk–mediated transfer of an antigen induces tolerance and protection from allergic asthma
Nature Medicine 14, 170 - 175 (2008)
母乳を通して抗原が通過し、将来のアレルギー性喘息からの防御となり得る

アレルギー性喘息は抗原暴露による反応による気道閉塞で特徴付けられる慢性疾患で、環境吸入抗原へヘルパーT細胞(Th2)が不適切に反応して生じるものである。近年その頻度が増しているがこれは環境的要因によるものと考えられている。乳児中の環境抗原暴露は喘息にとって決定的なものである。疫学的にも授乳とアレルギー性疾患の関連が様々の結果とともに報告されている。ここでマウスで喘息に関連する吸入抗原を暴露し授乳中への移行を検討したもの

吸入抗原が母体から乳児に移行し、トレランス誘導のためには免疫グロブリンの通過を必要としない。
母乳によるトレランスは、授乳中のTGFβに依存し、regulatory CD4+ リンパ球を介し、T細胞のTGF-βのシグナル化に依存する。


胎児への抗原の母乳を介したtransferは、経口トレランスによる生じ、アレルギー性気道疾患の抗原特異的な防御につながる可能性がある。



"The Tokorozawa Childhood Asthma and Pollinosis Study"(AJE Vol. 154, (2) 115-119) なんて逆の結果

母親の喘息の状態がどうも子供の気道状態に影響を与えるという報告
(American Journal of Respiratory and Critical Care Medicine Vol 176. pp. 843-848, (2007))

授乳期間のタイミングも影響を与える
(Health Education Research 2008 23(1):158-169)


・・・など、人間の場合、多因子的要因があるようだ。

by internalmedicine | 2008-02-26 14:53 | 呼吸器系  

降圧剤・ベンゾジアゼピン併用指標が睡眠時無呼吸探しの指標となる

そぉかなぁ? 無呼吸症候群のベンゾジアゼピン使用普通差し控えるものだと思うし・・・
Combination Drug Score(+1)すなわち、降圧剤+ベンゾジアゼピン併用している人は一度PSGした方が良いとは思える論文と思う。

Usage of Antihypertensive Drugs and Benzodiazepines to Estimate Apnea/Hypopnea Index in Arterial Hypertension
Clinical and Experimental Hypertension, Volume 30, Issue 2 February 2008 , pages 143 - 150

【背景】睡眠時無呼吸は高血圧患者で非常に多い病態である。
正確な診断は睡眠ラボが必要であり、臨床的なマーカーがあれば有意な睡眠時無呼吸候補を抽出できる。

【方法】高血圧・BMI>25(平均 30.7 ± 3.7)の63名の患者
apnea/hypopnea index (AHI)、血圧、BMI、年齢

combination drug score (DS)を各患者で計算

3つのdifferent possible valuesを評価:ベンゾジアゼピンと降圧剤使用数に基づくスコア


【結果】併用薬剤指数は
-1:平均AHI 13.4 ± 12.6(episode/h sleep; n=19))
0:15.0 ± 14.1 (n = 29)
+1:29.0 ± 20.1 (n = 15; p < 0.05 versus the other two groups)

(this latter group consisting of patients not taking benzodiazepines and taking three or more antit-hypertensive drugs).

【結論】
高血圧・体重増加の人は、睡眠時無呼吸の程度は使用薬剤スコアとベンゾジアゼピン使用に関する併用薬剤スコアに比例する。
DSはは単純に計算でき、睡眠ラボを行うかの意志決定・判断根拠となる。

by internalmedicine | 2008-02-26 14:32 | 呼吸器系  

患者の意志決定補助ツールとしての情報提示方法:過ぎると混乱をもたらす

この論文、著者らの結論に反するが、1)あまりに情報が複数あると意志決定に混乱をもたらす、2)教諭的な示唆が意外に効果がある・・・という2点が導き出されておもしろい。パターナリズムの批判はもっともだが、あまり情報伝達が過ぎると意志決定に混乱をもたらすこととなるという印象をもつ。


この論文の序文・・・
意志決定選択に関わる情報提供推奨は意味のあることであるとされる。前立腺癌検診に関わる教育を受けた男性は平均20分を超える診療時間で容易である。
意志決定手出すかは、患者の選択をadvocateなしに様々な診断・治療方法の利点、難点を記載するツールである。Cochrane reviewは意志決定手段により患者の知識を増やし、より現実的な期待に変わり、意志決定困難さを減らすこととなると説明している。
しかし、このdecision aidの利用が有益というエビデンスにかかわらず、臨床での利用程度は少ないままである。インターネットはクリニック外での患者教育に導くdecision aidとなるだおう。アメリカでは73%がインターネットにアクセスできる環境にある(日本では携帯電話を含めば6894万人のインターネット人口)。


この検討対象は前立腺癌である。PSA検診するべきかどうか曖昧な中、多くの医療専門家グループが意志決定選択に関わる情報提供を行っている。しかし、コンセンサス委員会での警告に反して、潜在的なベネフィットが少ない人達に、pros と consの議論無しに検診を多く受けることとなっている。

Han PK, Coates RJ, Uhler RJ, Breen N. Decision making in prostate-specific antigen screening National Health Interview Survey, 2000. Am J Prev Med. 2006;30(5):394-404.

Walter LC, Bertenthal D, Lindquist K, Konety BR. PSA screening among elderly men with limited life expectancies. JAMA. 2006;296(19):2336-2342.


Internet Patient Decision Support
A Randomized Controlled Trial Comparing Alternative Approaches for Men Considering Prostate Cancer Screening
Arch Intern Med. 2008;168(4):363-369.


50歳超の男性(N=611)をランダムに、インターネット状況1-4に割り付ける

2×2要因デザインで、4群にわけ、
要因1は、伝統的なdidactic decision(教諭的決定を導くもの)で、要因2は慢性疾患のtrajectory modelで、前立腺癌検診を受けなかったことのQOL、寿命への影響を比較して前立腺癌のlife courseを説明してアウトカムへのユーティリティーを説明して患者に決定を促すもの
介入はtime-trade-off exerciseと前立腺癌trajectoryのVASを完遂。

American Cancer Society and the Centers for Disease Control and Preventionの公的ウェブサイトにあるものにリンクするのを対照とする

故に以下の4群に分類
(1) 従来の意志決定補助:traditional decision aid (TDA)
(2)慢性疾患trajectory model (DTM)
(3) TDA+DTM併用
(4)対照群


ベースラインと身体所見検査後の患者アンケートを行う。
プライマリアウトカムはPSA検査の選択、前立腺癌治療の嗜好、前立腺癌の知識、意志決定抵抗


実験的な試みに比べて、publicなウェブサイト閲覧のみでは、情報レビューすることが少ない。

pretest/posttestのPSA検診の減少は伝統的な教諭的なもの(–9.1%)や、慢性疾患trajectory model(–8.7%),ではその減少程度が、対照群(-3.3%)と併用群(-5.3%)より大きかった(P = .047)

PSA検診の減少


4群全てでwatchful waitinを選択する傾向が多くなった(baseline, 219 [35.8%]; follow-up, 303 [66.2%]; P < .001)

前立腺癌についての関心(PSAを選択するか否か)

知識スコアはpublic Web site閲覧割り当て群が一番乏しく(mean [SD] score, 7.49 [0.19] of questions correct) 、伝統的な教諭的方法が最も高かった (8.65 [0.18] of questions correct; P = .005)。


decision conflict



“何を選択したらよいかわからなくなる(decision conflict)”という状態が“chronic disease trajectory mode”のような一見合理的な方法で逆に増加したというのが教訓的でおもしろいと思う。

by internalmedicine | 2008-02-26 11:07 | がん  

ACCORD糖コントロール強化群中止の波紋(アメリカ家庭医学会:aafp)

ACCORDトライアル AHA ステートメント 2008-02-22 16:14 で述べたが・・・


ADAの糖尿病ガイドラインが発表(Diabetes Care (31) Supp. 1 2008 Jan)されたばかりというのに・・・

Revisions to the language about glycemic goals:
* Lowering A1C to an average of ~7% has clearly been shown to reduce microvascular and neuropathic complications of diabetes and possibly macrovascular disease. Therefore, the A1C goal for nonpregnant adults in general is <7%. (A)
* Epidemiologic studies have suggested an incremental (albeit, in absolute terms, a small) benefit to lowering A1C from 7% into the normal range. Therefore, the A1C goal for selected individual patients is as close to normal (<6%) as possible without significant hypoglycemia. (B)
* Less stringent A1C goals may be appropriate for patients with a history of severe hypoglycemia, patients with limited life expectancies, children, individuals with comorbid conditions, and those with longstanding diabetes and minimal or stable microvascular complications. (E)


“選択された患者において、可能な限りHbA1c<6%を目指す”というのが揺れてるのかどうか・・・臨床実地上の問題となる。aafpの解説をみると、いまのところは、高齢者しかも、CVリスクのある、あるいは既往のある患者に対して強化治療は控えるべきということで良いようだ。

ADA Updates Diabetes Care Standards
Recommendations Reflect 'Aggressive Approach,' Says FP
aafp news now 2/12/2008

ACCORD トライアル、糖低下強化アームの早期中止の波紋
AAFP誌上のコメント(2/25/2008
Intensive Glucose-Lowering Arm of Diabetes Study Halted Early
Increased Death Rate Sparks



ACCORDトライアルの血糖強化治療群は、死亡数増加を理由に Data and Safety Monitoring Board発表のあった時に、中断された。
この群では4年の内に257名g死亡し、対照標準値両群では203名で、約20%の頻度増加という事態であった

強化治療群は、正常者により近づける状態、すなわち、HbA1cを6%未満を目標とするもので、標準治療群はA1c値を7-7.9%とするものである。
さらなる厳しい糖コントロールで、心発作、卒中、心血管疾患のようなCVイベントリスクを減少できるかどうか検討した治験であり、以前の報告では糖尿病のない状態に近づけることで心血管リスクを減少させるものであった。
Clinical Endocrinology and Metabolism(Feb. 12 ) エディトリアル(PDF)を書いた・Irl Hirschによると、以前の報告事例はこのトライアルに比べて若年者が多く、糖尿病既往の短い群であり、ACCORD studyは対象者は大多数が心血管疾患既存の場合か、心疾患の追加リスクのある状態であったとしている。
強化治療群を受けてた対象者たちは現在標準治療群に変更予定であり、死亡率増加の原因についての検討がなされる可能性もある。

心血管疾患既往・追加リスクのある状態の糖尿病患者には、他に合併症のない若年者よりやや押さえたstrategyが家庭医にとってはベストと考えると、専門家は述べているようだ。

“血糖に関して低い、低すぎるさせることに対する配慮”をすべきとも述べている。


by internalmedicine | 2008-02-26 09:27 | 動脈硬化/循環器  

インスリン分泌・感受性試験:glucagon-insulin tolerance test

ITT(Insulin Tolerance Test):
インスリン 0.05 U kg-1投与後、30分後のグルカゴン 0.5mg静注の反応をCPR(Cペプチド)で測定


glucagon-C-peptide test:
Viikari J et.al. Glucagon-C-peptide test as a measure of insulin requirement in type 2 diabetes: evaluation of stopping insulin therapy in eleven patients. Ann Clin Res 1987; 19:178-82

【脱線】
添付文書の不可思議:
肝型糖原病検査:グルカゴン(遺伝子組換え)として1mgを生理食塩液20mLに溶かし、3分かけて静脈内に注射する。なお、小児においてはグルカゴン(遺伝子組換え)として1mgを1mLの注射用水に溶解し、体重1kg当たり0.03mgを筋肉内に注射する。但し、最大投与量は1mgとする。
[判定基準]:正常反応は個々の施設で設定されるべきであるが、通常、正常小児では、本剤筋注後30~60分で血糖はピークに達し、前値より25mg/dL以上上昇する


グルカゴン負荷試験(一般的な・・・参考
 
インスリンの分泌予備能を知ることができる重要かつ簡便な検査です。朝空腹時に行います。検査開始前に、グルカゴンノボ1vを生食10mlに溶いたもの、ヘパロック用ヘパ生を用意しておきます。三方活栓をつけた翼状針(21Gが望ましいです)にてルートキープ、前値の採血を行います。(血糖、血中CPR) それからグルカゴンを1分間かけて注入していきます。グルカゴン注入開始した時点でtime 0となります。6分後(グルカゴン注入終了後5分後)、10分後(さらに4分後)に血糖、血中CPR、IRIを測定します。



取り上げる論文の結論は
正常・異常糖代謝異常対象者に対して、GITTは、インスリン感受性、分泌の評価に関して、簡単で再現性があり、独立した推定因子となりえる
ということである。

一発で、分泌能・感受性両方がわかるというしろもの?

Independent measures of insulin secretion and insulin sensitivity during the same test: the glucagon–insulin tolerance test
Journal of Internal Medicine doi:10.1111/j.1365-2796.2008.01921.x
【方法】10名のGTT正常者と9名の2型糖尿病にて、それぞれ別日に“ITT → glucaon-C-petptide test”、“glucagon-C-peptide test → ITT”を行った。

どのように組み合わせるのがよいか、検討

20名の対象者は、耐糖能にばらつきがあり、、Botnia clamp(euglycameic hyperinsulinemic dlampとともに糖静注耐糖能試験)を行った。

【結果】ITTをグルカゴンテストより先に始めると、C-peptide 反応は鈍いため、先にグルカゴン→インスリンのGITTを行った。
GITTによるKITTは再現性があり(CV=13%)で、Botnia clampからのglucose disposal rateと強く相関(r = 0.87, r2 = 0.75, P < 0.001)した。
グルカゴンのC-peptide反応は再現性がある(CV=13%)
disposition indexはインスリン感受性補正されたβ細胞機能の測定となるが、これはGITTの計算で耐糖能の程度の異なる対象者でも良い指標となる。

by internalmedicine | 2008-02-26 08:18 | 動脈硬化/循環器  

木村太郎談「はしかで死ぬ人よりもワクチンで死ぬ人が多い」

木村太郎談「はしかで死ぬ人よりもワクチンで死ぬ人が多い」
(Youtube)
 ↑
フジテレビはこの動画を削除するのに働いたようですが・・・お詫び訂正には消極的なようです。

いくらyoutube対策しても、ネットで話題になっており、詳細もわかるのにね・・・

実際、もっと長い動画がアップされているし・・・(笑) (youtube内を”はしか”で検索すれば・・・ 略))

2月21日のFNNスーパーニュースでの木村太郎氏と安藤キャスターのやりとり

安藤:「"はしか根絶"へ動いているわけ、なんですね。」

木村:「いまの先生が、やっぱり副作用の問題で普及していなかった。

ということを言ったんですが」

安藤:「ワクチンですね」

木村:「はい。数字見ますとね、実際にはしかで亡くなる方よりも、副作用、これはいろんな副作用があるんですけれど、で亡くなる方が多いんですね。」

安藤:「はあ・・・」

木村:「それを考えて、なかなかそこまで来なかった。ということなんでしょうけど、やっぱりこれだけ国際化の時代になりますとね、日本でもやっぱり予防接種ってのは、きちっとしっかりやる義務がありますよね。」


「木村太郎よ・・・ちがうだろ
だいたい、外国から日本は全部従うのか?・・・こいつの思考方法がわかった。」

「ワクチンの有効性>>>・・・・>>>ワクチンの有害性」 ・・・ということを理解できないらしい。ワクチン接種禍を超拡大して、「反ワクチン運動=善」という考えが脳内に満ちているから生じる言葉

2008年2月22日のFNNスーパーニュース遅れる日本の対策 日本の「はしか」米へ報道そのものはまともでしたが、最後の木村キャスターの発言が大嘘。麻疹での死亡は毎年80人前後と推定されていますが、ワクチンでの死亡はここ10年、知る限りありません。
http://idsc.nih.go.jp/disease/measles/report2002/measles_top.html#mashin02

(引用:http://d.hatena.ne.jp/video/youtube/1qxO7ut2bCk)


健康に対して重大な影響を及ぼすにかかわらず、かかるウェブサイトにはその訂正が掲載されていない。

http://wwwz.fujitv.co.jp/b_hp/supernws/index.html


ワンセグにお詫びが書かれていたが・・・こんなことですむのだろうか?
木村太郎談「はしかで死ぬ人よりもワクチンで死ぬ人が多い」_a0007242_18481464.jpg



データの誤認としているが、データ自体を示しておらず、「木村太郎」の一人合点だろう。
こういううそを垂れ流していて訂正は矮小・・・こいつらのやり口である

マスコミの内部監査が有効なら、しかるべき処分があるべきだろう・・・

“メディアは何のリスクも負わない”

ref.)
はしか:”現状は世界の恥” : 日本の世相・メディアによる健康被害の実例  2007-05-09 08:19

反ワクチン運動先進国で、麻疹輸出国・・ 2004-09-16 12:26

by internalmedicine | 2008-02-25 18:48 | 感染症  

あたらしい禿治療薬の期待:先天性貧毛症原因遺伝子・リガンドの発見

健康な人でも髪の毛が1日100本抜ける。新しい髪に置き換われば問題ないが、すべて毛が無くなることも生じる。遺伝的にはまれなhypotrichosis simples(先天性貧毛症)として知られる病型でひとつの遺伝子が同定された。髪の延びに影響を与える受容体で、禿に対する新しい治療につながると期待が持たれている。

"Nature Genetics"(2月24日)


G-protein-coupled receptorsとして知られているカテゴリーに分類される受容体構造が欠損することで禿が生じる。受容体へのhair follicleへ結合する内因性メッセンジャー(oleoyl-L-alpha-lysophosphatidic acid (LPA))を同定することもできた。このことは新しい薬剤への期待がもてるということを示している。

Hypotrichosis simplex(先天性貧毛症)は13q14.11-13q21.33の染色体に関係する常染色体劣性遺伝形式をもつ疾患で、P2RY5のhomozygous truncating mutationsである。

by internalmedicine | 2008-02-25 16:19 | 医療一般  

ハンディ ミニスキャナ DocuPen RC800

カラーUSB充電式コードレス ハンディ ミニスキャナ  DocuPen RC800を購入した



気づいた2点

・インストール:
添付CDではXP、Vistaともインストールがうまくいかず、製造元のドライバおよびソフトで使えるようになった(私だけかも知れないが・・・)



・ページ端のスキャン
普通のフラット型のスキャナーでページの端がうまくスキャンできないため、このスキャナーに期待を抱いていたのだが、やはり残念ながら、下のごとく切れてしまった。


ハンディ ミニスキャナ DocuPen RC800_a0007242_15551720.jpg


図5-1”がスキャンされておらず、実測11mmほどスキャン不能ということになる・・・・残念

1GBの記録媒体が装備されていた。かなりの頁数がスキャンできると思うが・・・どの程度充電が持つかはまだ不明。

by internalmedicine | 2008-02-25 14:42 | 電子グッズ  

新しいβ遮断剤:Bystolic(nebivolol)

昨年12月の話になるが、FDAで新規β遮断剤認可

β遮断剤って影が薄くなってたが・・・



Bystolic(nebivolol)は従来のβ遮断剤の副作用が少なく、心拍低下、心筋収縮性低下、レニン活性を抑える作用をもつβ1選択的薬剤であり、血管拡張効果、総末梢血管抵抗現象を来す薬剤である(http://www.drugs.com/newdrugs/bystolic-novel-beta-blocker-now-approved-fda-hypertension-759.html)。

新しいβ遮断薬nebivololはβ1選択性遮断薬であるが,L-arginin-NO経路を介して動静脈の拡張作用を有することが知られている。そこで耐糖能障害を有する対象で nebivololとatenololの効果を比較すると,atenololでは降圧と同時にインスリン感受性を低下させ,COを低下させる。このCOの低下とインスリン感受性は負の相関を示す。しかし,nebivololではこうした関係は認められず,インスリン感受性を変えない。このように,nebivololは血管拡張性β遮断薬に分類されるが,このβ遮断薬は内皮由来NO分泌を亢進させる作用を有している。3,741人の軽症高血圧にnebivolol 5mgを投与し起立性の血圧変化をみると,起立によりSBP,DBP,PPの増大傾向が認められる708)。高齢者においてnebivololとamlodipineは同等な降圧を示し,高い耐容性がある。amlodipineのほうが副作用が多い。http://www.lifescience.jp/ebm/sa/2003/0303/index7.html


Randomized trial to determine the effect of nebivolol on mortality and cardiovascular hospital admission in elderly patients with heart failure (SENIORS):EHJ 2005 26(3):215-225


AF予防効果はSENIORS study以外では認められた(EHJ February 8, 2007 )・・・

心臓NO産生↑・・・(Hypertension. 2007;50:652.)で心不全治療への期待


まぁそういったところか・・・

by internalmedicine | 2008-02-25 12:07 | 動脈硬化/循環器  

メディアは何のリスクも負わない

稲葉康生の目 「医は算術」では困る /東海
「医は算術」という風潮を根付かせてしまったところに、日本の医療の根本的な問題がある。http://mainichi.jp/chubu/from60/news/20080224ddlk23070076000c.html


・・・というが、医療経営をしなければ医療機関は存在しえない。

毎日新聞は、算術=経営を考えない・・・“素人経営”を 推奨しているのだろうか?

以下の記事をみれば、はるかに読売がマシに思える

自治体病院の多くで赤字膨らむ
地域医療を支えてきた自治体病院の多くで赤字が膨らみ、存続の危機に立たされている。総務省は昨年末「公立病院改革ガイドライン(運用指針)」を公表、再編や効率化を求めているが、自らの病院の維持に固執するなど迷走を続ける自治体も少なくない。(医療情報部 山口博弥、鈴木敦秋、利根川昌紀)

(2008年2月24日 読売新聞)


だが・・・この読売の新聞記事も、現在の状況と合致していない内容を垂れ流している。
赴任当時、市内の診療所や民間病院にいた整形外科医に、中尾院長が「センターでなければできない役割は?」と尋ねたところ、「脊椎(せきつい)のヘルニアの手術を頼みたい」と答えが返ってきた。そこで、鹿児島大学病院から毎週、ベテラン医師を呼び、センターの30歳代の整形外科部長に徹底的に手術の訓練を受けさせた。部長は腕を上げ、週に平均2件と多くの手術を実施するようになった。

 ↑

だが、ここの病院の整形外科は撤退している。診療案内



なつかしい事件が再び脚光を浴びている。マスコミ至上主義者のひとり田原総一郎との対話でこの三浦氏は
「それは自由だが、もし犯人ではないと分かったら責任を取って欲しい。報道される側は生活が破壊されるのに、メディアは何のリスクも負わないのは不公平だ」と反論している。(http://gonta13.at.infoseek.co.jp/newpage157.htm
と述べているそうだ。この“メディアは何のリスクも負わない”という主張に関しては同意する人も多いのではないか?


国や学術団体の調査活動の低いせいと私は思うのだが、マスコミの情報が国会や各政策に関わる委員会までその影響を与えている。思いつきにすぎない“評論家”たちの放言が行政施策を狂わしている事実・・・かれらは何のリスクも負わないのである。

by internalmedicine | 2008-02-25 11:06 | メディア問題