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厚労省も注意喚起:亜鉛含有鼻腔内投与風邪薬

FDA警告文:亜鉛含有鼻腔内風邪薬による嗅覚消失 2009-06-17 14:48 で触れた分だが、厚労省ウェブで改めて注意が促されている

個人輸入において注意すべき医薬品等について
・Zicam Cold Remedy Nasal Gel
・Zicam Cold Remedy Nasal Swabs
・Zicam Cold Remedy Nasal Swabs,Kids Size

出典:http://www.fda.gov/Drugs/DrugSafety/PublicHealthAdvisories/ucm166059.htm

米国FDA  一般向け注意喚起情報
○ アキュテイン(ACCUTANE)(わが国で未承認の難治性ニキビ治療薬)  一般名:イソトレチノイン
○ミフェプレックス(MIFEPFEX)(わが国で未承認の経口妊娠中絶薬) 一般名:ミフェプリストン
○プロペシア(PROPECIA)(男性型脱毛症用薬)  一般名:フィナステリド(プロペシアの使用は男性限定です)

by internalmedicine | 2009-06-23 08:55 | 呼吸器系  

朝のスキムミルクはフルーツドリンクより満足感があり、昼の食事摂取量を減らすこととなる




Skim milk compared with a fruit drink acutely reduces appetite and energy intake in overweight men and women
American Journal of Clinical Nutrition, doi:10.3945/ajcn.2008.27411
Vol. 90, No. 1, 70-75, July 2009
ランダム化交差トライアルで、34名の過体重の女性(n=21)と男性(n=13)でそれぞれ2セッション1州投与し
固定エネルギーの朝食を600mlskimミルク (蛋白 25 g 、 ラクトース 36 g 、脂質 <1 g ; 1062 kJ) とフルーツドリンク(蛋白<1g、糖<63g、脂肪<1g)とに分け
skimミルク後は、フルーツドリンク後に比べ昼のエネルギー摂取が有意に少ない(平均: 2432 kJ; 95% CI: 2160, 2704 kJ vs 2658 kJ; 95% CI: 2386, 2930 kJ)で、その差は8.5%(P<0.05)

加えて、満足度自己報告は有意に高い、差は4時間に及ぶ(P < 0.05)



ミルク蛋白濃度、乳糖、飲料の濃厚さが、満足度を増すのかもしれないと著者ら

by internalmedicine | 2009-06-22 14:22 | 動脈硬化/循環器  

肥満とインスリン抵抗性:空腹スイッチ(CRTC2)、CREB、ATF6α相互作用

慢性の高血糖は、インスリン増加にかかわらず“CRTC2スイッチ”、すなわち、肝臓での糖産生のスイッチを切ることができないというSalk研究所の研究者たちの発表がScinence(2008年3月7日 ):
http://www.sciencemag.org/cgi/content/abstract/319/5868/1402
から、今度は肥満との関係に関しての新たな知見発表

The CREB coactivator CRTC2 links hepatic ER stress and fasting gluconeogenesi
Nature advance online publication 21 June 2009 | doi:10.1038/nature08111; Received 17 March 2009; Accepted 7 May 2009; Published online 21 June 2009
空腹ほ乳類において、循環中膵グルカゴンは肝臓のブドウ糖産生を刺激、一部は、CREBがcoactivator 2 (CRTC2, also referred to as TORC2)のtranscritpion調整することでなされる。肝臓でのブドウ糖合成は肥満で増加するが、小胞体(ER)ストレスの慢性的増加を反映し、インスリン抵抗性を亢進してるためである。小胞体ストレスがまた、直接ブドウ糖産生プログラムを調整するかどうかは不明であった。ERストレスと空腹シグナルの二重センサーとしてのCRTC2の機能を提示した。

ERストレスの急性の増加はCRTC2の脱リン酸化と核内進入のトリガーとなり、小胞体のquality control geneの働きを促進し、ATF6として知られるATF6αのtranscritption活性化と関連し、小胞体ストレス応答(unfolded protein response: UPR)の対数的広がりをもたらす。加えて、CRTC2の関与により小胞体ストレス誘導プロモーターとして働くのである。ATF6αはまた、CREBーCRTC2相互作用を阻害することで肝臓のブドウ糖アウトプットを減少させ、ブドウ糖合成遺伝子を占拠しCRTC2を阻害する。
逆に肝臓のブドウ糖アウトプットは、肝臓のATF6α蛋白量が減少すればupregulateされる。これは、RNAiを介したknockdownあるいは、肥満による持続ストレスの結果により生じる。
肥満マウスの肝内ATF6αの過剰発現はCRTC2により可逆となり肝臓のブドウ糖アウトプットは低くなるので、小胞体ストレスと、空腹経路のcross-talk関係を、(ブドウ)糖ホメオスターシスに寄与するtranscriptional coactivatorレベルで説明したこととなる。



小胞体ストレスの概念が私は分かってないので、難しい・・・
新規に合成されたたんぱく質は商法体膜を通過し小胞体に取り込まれ、S-S架橋形成や糖鎖修飾などにより高次構造を形成するなどの修飾をうけ、五十次隊へ運搬される。さて、内的な反応過程で、あるいは外因性の高温、饑餓、虚血などのが負荷され、結果として高次構造異常の蛋白いつが小胞体に値屈せ期されると小胞体ストレス負荷状態となる。このとき、センターたんぱく質が働いて、翻訳を停止して小胞体への負担を軽くし、高次構造異常たんぱく質をユビキチン化し分解する反応などが起こる。また、シャペロンたんぱく質を誘導して異常高次構造を修飾して正常化するが、このようなストレスに対応して生成する一群のたんぱく質をストレスタンパクという・・・2004年 Science誌に掲載されたOzcanらの論文は・・・高脂肪食による、あるいは食欲よく性ホルモンレプチンが変異したマウスの遺伝的肥満状態では、小胞体ストレス状態を表すに必要なeukaryotic initiation factor 2(elF2)、PERKやc-junのリン酸化体およびシャペロンたんぱく質 Bip/GRP78の発がんが見られた。すなわち、肥満は商法たちストレス負荷状態を意味している。さらに、正常代謝ではインスリンはインスリン受容体と結合し、さらにインスリン受容体気質のチロシンをリン酸化しaktを活性化し、Glut 4を膜へ移動させグルコースの細胞への取り込みを起こす。しかし、小胞体ストレス負荷状態ではインスリン受容体気質のセリンをリン酸化し、そのため、インスリン作用はそのシグナル伝達が押さえられること、すなわち、インスリン耐性をもたらす・・・(引用:http://www.jstage.jst.go.jp/article/yakushi/127/4/703/_pdf/-char/ja/



(http://www.miyazaki-med.ac.jp/anatomy1/kenkyu/kenkyu1.html)


解説:http://www.eurekalert.org/pub_releases/2009-06/si-tbf061809.php
肥満はインスリン抵抗性発症に重要な要素だが、そのつながりは未だ不明であった。


Salk研究所で、肥満とインスリン抵抗性発症の関連理解に関してそのギャップを埋める研究成果を発表。
Natureのonline edition(2009年6月21日)に公表。

”fasting switch"(空腹スイッチ)が、空腹時血糖低下時のみ働く。2つの細胞シグナル化cascade、A→Bへの別ルートの存在がブドウ糖産生を調整し、新薬開発に役立つかもしれない可能性も示唆した”とMontminy
肥満が、いわゆるブドウ糖新生(gluconeogenesis)と呼ばれる過程の不適切な不活性化によりインスリン抵抗性を促進することは確立していた。ブドウ糖新生は、肝臓で燃料としてのブドウ糖合成紙、空腹時のみ本来は生じる過程である。しかし、肥満者全員がインスリン抵抗性を獲得するわけではない、そして、インスリン抵抗性は非肥満者にも生じる。Montminyらは空腹によるブドウ糖産生話の半分に過ぎないと考え、”細胞が、赤信号がついたと検知しはじめるとタンパク合成のスピードを落とす、ERストレス反応として知られているこの過程は肥満患者の肝臓の異常活動化をはじめ、肥満者の高血糖発症に寄与し、血中ブドウ糖高値と関連する。肥満者の慢性のERストレスが肝臓内のブドウ糖産生を正常にコントロールする空腹スイッチの異常活動化をもたらす。
ER(小胞体)は細胞なの蛋白工場であり、SalkチームのERストレスがやせたマウスのブドウ糖新生を生じるさせることができるかという仮説実験で、CRTC2と呼ばれる翻訳スイッチは、ブドウ糖合成のスイッチが入り、核の外に通常は存在しシグナルをまつが、シグナルがあると、それが核内入り込み働くという働きをもつ。一度核内に入ると、CREBと呼ばれる蛋白と協力して働き、ブドウ糖アウトプット増加するのに必要な遺伝子へのスイッチが働く。インスリン抵抗性マウスにおいては、CRTC2スイッチは、スイッチ・オンの状況で"get stuck in"(はまりこんで立ち往生)してしまい、細胞は、ブドウ糖大量生産("churn out")し、overdrive下の糖工場となってしまう。
Yiguo Wangは、マウスにおいて、ERストレス類似の状況下の、CRTC2は核内へ移動するが、ブドウ糖産生活動化しない。代わりに、ストレス戦い、細胞を健康とするうえで遺伝子のスイッチが働く。熟慮したところ、Wangは、CRTC2はCREBと結合しないシナリオを発見し、ATF6aと呼ばれる別の方向に働く。

CREBとATF6aの嫉妬だらけの恋人たちのように、CRTC2の偏愛の関係
よりATF6aがCRTC2と結合すると、CREBは結合を控える
生存モードの細胞はブドウ糖産生をshut downし、エネルギーを節約する方向にむかうクレバーなメカニズムである。


なにが、ATF6aに肥満存在下である種の持続ストレスを引き起こしたかについて、情報を与えており、ERストレスの慢性活性化したとき、ATF6a値が低下する。これは細胞生存のためで、ブドウ糖合成的に働き、持続ストレス下では高血糖となる。肥満のひとはより糖尿病的になるシステムの説明にもなる。

CRTC2が高度温存されている場合、不適切なブドウ糖合成に陥る可能性があり、CRTC2の突然変異とそのキャリアについて今後研究が必要。

by internalmedicine | 2009-06-22 10:22 | 動脈硬化/循環器  

心不全2病型分類支持のFramingham研究

偶発発見心不全地域ベースのコホート横断的観察にてLVEFが温存されているか"減少しているかで心不全を分類化する意味合いを支持し、心不全のタイプの特性により病因論的なもので、病因特異的治療につながるかもしれないというFramingham Heart Study研究結果

Lee DS, Gona P, Vasan RS, et al. Relation of disease pathogenesis and risk factors to heart failure with preserved or reduced ejection fraction: insights from the Framingham Heart Study of the National Heart, Lung, and Blood Institute. Circulation 2009; 119:3070-3077.


De Keulenaer GW, Brutsaert DL. The heart failure spectrum. Time for a phenotype-oriented approach. Circulation 2009; 119:3044-3046



心不全発症の特性から示唆されたことは、preserved ejection fraction (HFPEF) :駆出率正常心不全という病型は、女性、収縮期高血圧、心房細動、虚血性心疾患がないの尤度を有することである。


ejection fraction (HFREF) :駆出率低下心不全は、男性、心筋梗塞既往、左脚ブロック(LBB)、カリウム値高値ということである


エコーによるLVEFが伝統的に新規発症心不全分類に使われているが、疫学・臨床合併特性による別の方法があるのかもしれない。


Framingham Heart Studyのディレクター、Daniel Levy (National Heart, Lung, and Blood Institute, Bethesda, MD)によると、"Understanding the etiology [of new-onset heart failure] may be an important approach to the classification of patients and perhaps to treatment as well,"、すなわち、新規発症心不全の病因の理解は患者の分類と治療に関わると述べている。

心不全2病型分類支持のFramingham研究_a0007242_9404498.jpg


Framingham研究での23年間の心不全は535名、52%が冠動脈疾患と関連し、41%がLVEF >45%で”HFPEF"と分類

HFPEFとしての特性の中で、多変量解析によれば心不全発症時の心房細動がもっとも大きい。
LBBBの存在がHFREFの患者の強いサインであった。

心不全発症後の生存率は二つの病型とも包括的に悪く差がなかった。
5年死亡率は74%で、性差になし


駆出率低下型心不全HFREF患者では、冠動脈疾患が基礎にあることが亜多く、この所見は、左室機能温存型心不全とは異なる病型であることを示唆し、検知・予防に異なるアプローチが必要であろう

by internalmedicine | 2009-06-20 09:55 | 動脈硬化/循環器  

老人:スタチン治療と市中肺炎リスク減少効果は幻?

住民ベースの症例対照研究で、スタチン治療は必ずしも免疫状態が完全な地域住居老人の場合は肺炎リスク減少と関連せず、予防効果をみたという以前の研究は”healthy user" bias(e.g. より健康的なため健康認識が良く、服薬アドヒアランスが良好)の可能性があると報告。市中肺炎の全原因に対して、どちらかといえば、リスク軽度増加の可能性がある。入院につながる肺炎としてはリスク増加が認められた。


Statin use and risk of community acquired pneumonia in older people: population based case-control study
BMJ 2009;338:b2137, doi: 10.1136/bmj.b2137 (Published 16 June 2009)1125名の肺炎確認例と2235名のマッチか対照
対照比較で、症例では肺・心臓疾患が多く、特に重篤例が多く、機能的あるいは認知機能の異常が多い
現行のスタチン使用は症例で16.1%(181/1125)、対照で14.6%(327/2235)(補正オッズ比 1.26、 95%信頼区間 1.01-1.56)
入院ケースとそれにマッチされた対照比較で、現行のスタチン使用は17.2% vs 対照 14.2%(補正オッズ比 1.61、 1.08-2.32 、スタチン使用無しと比較)
スタチン二次予防適用群で、補正オッズ比は現行スタチン使用に関して肺炎リスク補正オッズ比は1.25(0.94-1.64)で、適用無しでは0.81(0.46-1.42)



HMG Co-Aリダクターゼ阻害剤、いわゆるスタチンは、心血管疾患予防・治療に用いられている。感染に関する合併症・死亡率減少の可能性があり、それに関する期待が高まっている。炎症反応や免疫機能への多くの影響があり、炎症性サイトカイン産生、好中球imigrationやchemotaxisなど減少させる。2000年のAndoの報告()で、マウスモデルでのスタチンと敗血症にて生存率改善とサイトカイン、NO産生減少を見いだしたもの。2001年にはLiappinsらがヒトにおいてスタチンと感染性アウトカムを報告している。その後も多くの疫学的報告がされたが、バイアスが否定できなかった。脆弱な老人や重症合併症の場合ではスタチンのunderuseなど、”healthy user" effectが見られた。

by internalmedicine | 2009-06-19 09:55 | 呼吸器系  

臓器移植法衆議院議決の中、ふざけた議員たちの実名報道を!

昨日、所用でほとんどテレビなどを見ることができなかったのだが・・・朝、新聞を見て驚いた


採決では異様な光景もあった。笑い声ややじ・・・。賛成、反対両方の木札を壇上まで持っていき、投票行動を茶化すような議員がいた。


「脳死は人の死」に・・・という 臓器移植法の衆議院本会議議決

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(産経新聞 H21.6.19朝刊)


我々が選んだはずの議員たち・・・さぞ真剣に投票していると思いきや・・・


ふざけた行動をとった議員の実名を報道してほしい!



可決された法案
2006年3月31日第164国会衆法第14号



”脳死”と”移植”に関して現実味がない、ほとんどの人たち・・・でも、ある日突然、本人や身近な人に降りかかるかもしれない問題でもある。

"8年前に「脳死」と診断されながら生き続けているお子さん"のテレビ報道が頻回に流されるようになった・・・これが議決時の投票行動に影響をあたえたとフジテレビ朝の番組で報じていた。

この事例、長期的脳死・慢性脳死なのだろうか?長期植物状態(PVS)と区別できているのだろうか・・・と思ったのだが・・・

“長期脳死”・”慢性脳死”(Chronic "brain death": meta-analysis and conceptual consequences."(Neurology. 1998 Dec;51(6):1538-45.)なる言葉は私には奇異に思える。

Persistent vegetative state(持続性植物状態)は、脳死とは異なり、生存しているが、動いたり、環境に反応できないだけである。死とは元戻らない状況で重要な生命維持機能の持続的中止であり、脳死は脳・脳幹部の機能永続的永久的欠損であるが、medical-legalな意味では非常に意味合いが異なってくる。ユニバーサルなものでなく、 USでは”脳の全部の死”を意味するが、UKでは”脳幹死”とするなど国により実際上の判断が異なる。USでも州毎に診断方法が異なり、また、ガイドライン遵守性にも疑問が持たれている(Update)。

こういう持続的な状況を果たして”死”と称して良いのか・・・わたしは疑問に思う。

また、カナダの報告では“脳死”判定で54/64(84%)が回復したという報告(Arch Pediatr Adolesc Med. 2006;160:747-752. )をみると、”混乱”があると認めざる得ないだろう。


こういう混乱の中で、日本で、あらたなる脳死判定が定着するか・・・はなはだ疑問。情緒的に流れやすい日本人の特性がどういう方向に働くか・・・


米国”Schiavo ”事例では、マスコミの不正確な医学的情報にもとづき、米国でさえ、医療機関・関係者への批判である。実際、この法案の問題で、すでに、”脳死”と”持続性植物状態”を混同している報道がなされている。

以下、植物状態について・・・
必須概念である”持続性の植物状態:persistent vegetative state”は定義をわずか1%としか満たしてないというNeurology誌( Media coverage of the persistent vegetative state and end-of-life decision-making Racine et al. August 6, 2008
Schiavoの医学的状態は回復の見込みはなかったのに関わらず、21%の記事が回復の見込みがあると述べ、議論の余地があるというような嘘、虚偽にみちた希望のメディア記事が多かった(http://www.sciencedaily.com/releases/2008/08/080806161541.htm)。

ちなみに、”Persistent Vegetative State”( Multi-Society Task Force on PVS )について NEJM誌(N Engl J Med. 1994;330:1499-1508; 1572-1579. )に記載されている。


非常に難しい問題がある

ただ、はっきりしていることは、ふざけた行動をとる、一部議員たち・・・かれらには、議員の資格はない!・・・ということだ

by internalmedicine | 2009-06-19 08:39 | メディア問題  

出産: 侵襲性A群β溶血性連鎖球菌感染症のユニバーサルスクリーニングの効果

1970年代、新生児第1週の疾患・死因トップはInvasive group B streptococcal disease(侵襲性B群溶連菌)で、1980年代の臨床トライアルで保菌母体での出生時抗生剤予防投薬で予防しうることが示された。1990年代、分娩 chemoprophylaxisの候補者としてスクリーニングベースあるいは、リスクベースの戦略が草起された。発症頻度を65%頻度減少させ、1993年1000生存誕生のうち1.7例→0.6例へ減少させ、2002年ガイドラインがアップデートされ、alternative staragegy推奨から、妊娠女性のuniversal culture-based screeningへ変更となっている。

universal screeningにて、activeなpopulation-baseなサーベイランスの結果、27%頻度減少、1999-2001年の1000生誕 0.47から1000生誕0.34へ減少。

universal screening推奨が急激に採用されて普及している。出産前マネージメントの改善、培養の収集・プロセス化・報告などの改善によりβ溶連菌感染症の新たな発症予防に役立つだろう・・・と、著者

Evaluation of Universal Antenatal Screening for Group B Streptococcus
N Engl. J Med. Vol. 360:(25) 2626-2636 Jun. 18, 2009
性B群溶連菌感染症のスクリーニング頻度は1998-1999年48.1%から2003-2004年85.0%と増加
分娩時抗生剤投与比率は26.8%→31.7%へ増加
ChemoprophylaxisはB群溶連菌陽性事例の87.0%投与されたが、コロナイズ状態不明女性では3.4%のみ

早期発症B群溶連菌感染症発生包括的頻度は1000生誕に対して0.32
早期出産新生児はB群溶連菌感染症頻度が高い (1000生誕に対し0.73 vs. 0.26 例)
しかし、B群溶連菌の74.4%(189/254)は満期出産新生児で生じていた。

スクリーニング行わなかった場合B群溶連菌は13.4%(34/254)

B群溶連菌感染症新生児の61.4%は出産前B群溶連菌の陰性であった。



Prevention of Perinatal Group B Streptococcal Disease
Revised Guidelines from CDC
http://www.cdc.gov/mmwr/preview/mmwrhtml/rr5111a1.htm


助産師単独介助出産の場合、検査・点滴などの医療行為を含むため、ユニバーサルスクリーニングの阻害にならないのだろうか?・・・門外漢ながら・・・ちょっと心配になった。

by internalmedicine | 2009-06-18 10:32 | 感染症  

新型インフルエンザは実際はもっと流行している・・・

新型ブタ由来インフルエンザAは有熱性の気道感染症で、self-limitedなケースから重症例まで存在する。そして、“It is likely that the number of confirmed cases underestimates the number of cases that have occurred.”(確診例数は実際に生じていた症例数を過小評価している可能性がある)という結論が書かれているNEJMの論文

”potential case-ascertainment bias”

若年者は、学校でのS-OIV流行のため多くの人が検査を受けているが、年齢が高くなると、受けていない事例が多かった。しかし、次第に発症数が多くなるとこれが過小評価であることが判明

Emergence of a Novel Swine-Origin Influenza A (H1N1) Virus in Humans
This report describes all confirmed cases of the novel swine-origin influenza A (H1N1) virus in the United States through May 5 and delineates the associated clinical syndrome and key virology.
N Engl. J Med. Vol. 360:(25) 2605-2615Jun. 18, 2009(free)
2009年4月15日、4月17日新型インフルエンザ A(H1N1)ウィルス(S-OIV)が二つの疫学的につながらない患者2名からUS内で同定され、同種のウィルスがメキシコ、カナダ、他地域から見いだされた。642名のヒトS-OIV感染が急激なUS内流行から見いだされた。
サブタイプ分けされてないインフルエンザAヒト感染の強化サーベイランスがなされ、CDCへ試料が送られ、S-OIVの real-time reverse-transcriptase–polymerase-chain-reactionで確認された。
4月15日から5月5日、642名のS-OIV感染確定が41州におよび、年齢は3ヶ月齢から81歳、60%は18歳以下、データからは、18%が最近のメキシコ渡航歴、16%はS-OIV感染学校での流行から発見。
最頻度の症状は発熱94%、咳嗽92%、咽頭痛66%、下痢25%、嘔吐25%
情報入手可能な例の内、399名の患者中36(9%)が入院が必要
12零は重症季節型インフルエンザリスク増加特性を有し、11名は肺炎、8名はICU、4名は呼吸不全、2名は死亡



S-OIVは以前は見いだされてなかった新しいゲノム構成となっている。



2005年12月からの現在の新型インフルエンザ流行以前の triple-reassortant swine influenza A (H1) ウィルス感染について、全ての患者は改善したが、健康なヒトを含め、下気道感染の重篤症状があり、下痢などの通常外の症状がある場合があった。
Triple-Reassortant Swine Influenza A (H1) in Humans in the United States, 2005–2009
In this report, 11 sporadic episodes of human infection from novel swine-associated influenza viruses are documented and the associated clinical illness and virologic characteristics are described.
N Engl. J Med. Vol. 360:(2) 2616-2625 Jun. 18, 2009(free)
ブタ由来インフルエンザAが現在の流行状況となる以前の、CDCに報告のあった、二〇〇五年12月から二〇〇九年二月までのtripple-reassorant swine influenza A(H1)ウィルスの報告データ

11名の患者の年齢中央値は10歳(range, 16ヶ月~48歳)、4名は”underlying health conditions”。9名はブタに直接暴露、4名はブタがいるが接触のない地域の訪問した。他の患者ではヒト-ヒト感染が疑われた。
発症までの潜伏期間rangeは3-9日間
既知の臨床的症状を有する10名の患者のうち、発熱 90%、咳 100%、頭痛 60%、下痢 30%
血液測定完遂は4名で、2名で白血球減少、1名でリンパ球減少、血小板減少も
4名は入院し、2名は非侵襲的換気のみ、4名はoseltamivirで11名は全員症状改善


 ↑
11例のsporadic caseについて臨床的特性、ウィルス特性について書かれている文献であった。


原則通常の医療機関で受け入れるのは結構だが・・・現場を知らない拙速厚労省官僚やお偉いさんたちが作り上げた指針でまた通常の診療に悪影響を与え・・・現場混乱しそう・・・今回の騒ぎで感じたこと・・・こいつらはホントはバカなのでは?
”発熱外来にこだわらず、原則的に広くすべての医療機関で患者が診察を受けられるようにしている。 ”
発熱外来の原則廃止を検討、検疫態勢縮小へ 厚労省
http://www.asahi.com/national/update/0618/TKY200906170346.html



perspective(The Signature Features of Influenza Pandemics - Implications for Policy)N Engl. J Med. Vol. 360:(25) 2595-2598)には、shiftの特徴としての若年死亡者が季節性とことなり多いことと、”a pattern of multiple waves”が強調されている。

新型インフルエンザは実際はもっと流行している・・・_a0007242_10532743.jpg


今冬だけじゃなく、今後2-3年警戒が必要だろう・・・当時とは交通事情は違うが・・・

by internalmedicine | 2009-06-18 09:06 | 呼吸器系  

動脈硬化性腎血管閉塞へのステント治療は腎障害の経過に影響与えない

動脈硬化性の腎血管狭窄(atherosclerotic renal artery stenosis (ARAS))・腎障害患者への腎動脈ステント留置の有効性と安全性

この治療法はガイドラインでは、合理的治療として記載されているが・・・。

Stent Placement in Patients With Atherosclerotic Renal Artery Stenosis and Impaired Renal Function
A Randomized Trial
Ann Int Med. 16 Jun. 2009 Vol. 150 (12) p. 840-848
プライマリエンドポイント到達(クレアチニンクリアランス 20%以上の減少)は、ステント留置群:46/64、薬物治療群 10/16 (ハザード比, 0.73 [95% CI, 0.33 ~ 1.61])



重度合併症がステント治療群で生じ、2例は施行関連死亡(3%)、1例は感染性血腫で死亡、1例はコレステロール塞栓による腎透析必要までなった。
セカンダリエンドぽんとに差はない。

by internalmedicine | 2009-06-17 15:26 | 動脈硬化/循環器  

FDA警告文:亜鉛含有鼻腔内風邪薬による嗅覚消失

亜鉛含量Zicam鼻腔内風邪薬が嗅覚脱失を生じる可能性有り、当局は薬剤メーカーにこの商品のマーケット影響を中止するようwarning letterを、会社に出している。会社側はマーケットの維持のためのFDA承認を模索する事態となっている。

Warnings on Three Zicam Intranasal Zinc Products

• Zicam Cold Remedy Nasal Gel (15mL, NDC 62750-003-10)
• Zicam Cold Remedy Swabs (20 swabs, NDC 67250-003-20)
• Zicam Cold Remedy Swabs, Kids Size (20 swabs, NDC 67250-003-21)


メカニズムとしては、2価亜鉛の嗅覚細胞への直接作用と考えられるらしい。48時間以内に自覚。
Intranasal zinc and anosmia: the zinc-induced anosmia syndrome.
Laryngoscope. 2006 Feb;116(2):217-20.



味覚異常に対して亜鉛含有薬剤の利用がされている場合があるという・・・“塩化亜鉛を咽頭部に塗布する治療”など・・・安全性はいかがなのだろう?

by internalmedicine | 2009-06-17 14:48 | 呼吸器系