日米共通:医療費は上位1%が1/4-1/5を消費し、上位5%が半分を消費する
2012年 01月 17日
高額医療を受けているグループにより、医療費が消費されている・・・この事実を忘れては効果的な医療費配分にはつながらないだろう。
高額医療必要な場合は必然性があるはず。だが、医療コスト面から言えば、薬剤費用や消耗品・医療器具代などをよりコスト効果的なシステムに再構築する必要があろう。(病院4団体の圧力が高まるにつれ、この議論が希薄になってる気がするのは・・・私が開業医だからだろうか?)
Small Group Uses Big Share of Healthcare Dollars
By Emily P. Walker, Washington Correspondent, MedPage Today
Published: January 16, 2012
http://www.medpagetoday.com/PublicHealthPolicy/GeneralProfessionalIssues/30691
1%の米国民が22%の医療費を使っているという、AHRQ報告
このグループは平均9万米ドル超を消費し、1996年以降変化が見られない現象で、トップ5%が医療費の半分を消費している。
平成22年度 高額レセプト上位の概要(http://www.kenporen.com/include/press/2011/201109081.pdf)
厚労省がマスメディアをつかって超高額医療費を問題にしていた平成10年のデータしか具体性のある図表をみいだせなかった(http://www.urban.ne.jp/home/haruki3/resept.html)が、それによると、日本でも上位1%が24%の医療費、上位5%が55%の医療費を消費しているということで、ほぼアメリカと同様の傾向なのではないか?
http://www.urban.ne.jp/home/haruki3/receptgraf.html
国際的に高すぎる日本の薬剤・消耗品代比率

http://www.jmari.med.or.jp/research/dl.php?no=422
この方面への厚労省/中医協は、”ジェネリック”問題に視野を狭くしてごまかしをやろうとしている。そのジェネリックでさえ、対先発薬価高すぎる・・・
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# by internalmedicine | 2012-01-17 08:58 | くそ役人